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ツァイスレンズで、フランス・サルラの街を切り取る(その2)
 前回の記事の続きです。バリオゾナー80-200mmを持ち出して、フランス南西部アキテーヌ地域圏の街・サルラ(サルラ=ラ=カネダ)を旅します。

(フランス・サルラの写真を全6回に渡って特集しています。→ サルラ  )

 フランスには、フランスの歴史的・文化的の文化財を保護し、不動産の修繕を促進する通称・マルロー法という法律が1962年に制定されており、旧市街地の保護、修復、利用を促進する役割を果たしました。このマルロー法の適用第一号となったのがこの街・サルラだったのです。

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Canon EOS 5D MarkII + Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4 (MM) フランス・サルラ Sarlat-la-Caneda (以下全て同じ)






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 日本で言うところの鎌倉時代の頃から教会の司教区に属し、戦乱をくぐり抜けながら発展してきた街ですが、フランス革命によって司教区が廃止されてからは、この街の独自性も薄れ、歴史の波からは取り残されていったそうです。

 逆に今では古い街並みと伝統の食文化が残っていたことで、新たな魅力が発見され、観光で大いに栄えることとなったというのは皮肉なものです。


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 この地域は第1次大戦時も、第2次大戦時も戦線からは遠く、そのままの街並みが綺麗に残っています。もしスペインが枢軸国に加わっていたら、スペインに上陸した連合軍がフランス方面へ押し寄せ、この地域も戦火に巻き込まれたかもしれません。逆にスペインが連合国に加わっていたら、ドイツ軍と連合国との間でフランス南西部で激戦が展開されていたことでしょう。

 こうした街並みを見ること一つを取ってみるだけで、歴史というものの大きさを感じます。


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 フランス南西部の町をいくつか回りましたが、どの街に行ってもピザ屋が繁盛しています。特にこの店はホテルのオーナーからもお薦めされた店でして、この街では一番のピザ屋なのかもしれません。
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 ただの路地すらも美しく、何時間歩いても飽きません。狭い路地が延々と続く町ですが、写真を撮るには最高のシチュエーションです。旧市街地は車の進入ができないため、お店は堂々とテーブルを出し、歩行者は車を気にせず、街中を歩き回れます。

 パリで写真を撮ろうとすると、通りが大きすぎて車が目立ち、あまり面白い写真は撮れませんでした。逆にサルラは人が歩くのに絶妙な路地の広さで、ナトリウムランプで照らされた夜の路地も実に絵になります。


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 このポスターは何なんだろうと今更ながら思い返し、調べて見ると、"Sarlat vue du CIEL"とは「空からサルラ」という意味で、聖マリア教会の屋上まで360度シースルーのエレベーター方式で上がり、そこから眺めを楽しむ施設だったようです。下からはただの教会にしか見えないので、こんな設備があるとは知りませんでした。

 このサルラでは小売店でもしっかりお昼休みを取ります。12時から14時までは土産物店も閉まってしまうので、この従業員の方も長いお昼を楽しんでいるのかもしれませんね。

 今回ブログで取り上げているのはまだ一都市(サルラ)だけでして、まだまだ大量の写真があります。今後も掲載していくのでぜひご期待下さい。

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# by vivid_bit | 2013-10-27 13:05 | Vario-Sonnar80-200mm
ツァイスレンズで、フランス・サルラの街を切り取る
 古くからカメラを持っている人の間では「カールツァイス」という言葉が、独特なブランド感を持っていることはご存知のことでしょう。そのツァイスと非常に密接な関係にあったマシンが、日本の京セラが産み出した一眼レフカメラCONTAXシリーズです。私も散々CONTAX G2CONTAX T3 の写真を取り上げていますが、やはり大本はこのシリーズと言うべきでしょう。

 ちなみに、今になってCONTAX Aria の人気が再燃しているようです。このコンパクトに整ったデザインは「いかにもカメラらしい」という佇まいと、レトロなかわいさが両立していて実に見事だと思っています。私がこのカメラに手を出したのは、このデザインがあったからに他なりません(シャッター音だけは気にくわないのですが)。残念ながらCONTAX Ariaは、このミディピレネーの旅ではお休みしていたのですが、近くに軽くお出かけするにはとても良いカメラだと思います。

 さて、今回の旅では、メイン機のEOS 5D MarkIIにアダプタを介して接続する形で、一眼レフCONTAX向けのカールツァイスレンズを持参しました。カールツァイスのブランドネームが振られたレンズは今も次々に発売されていますが、私が持っているのはマニュアル機だったCONTAXシリーズ向けのものなので、EOS 5Dに付けてもオートフォーカスは効きません。しかし、のんびりした街中で撮るのに、零コンマ何秒というキビキビとしたオートフォーカスは必要なく、むしろ街の雰囲気にはマッチしていたように思います。

 今回取り上げるVario-Sonnar(バリオゾナー) T* 80-200mm F4という望遠レンズは、決して高価ではなく、むしろ私が持っているレンズの中で、1位、2位を争う安さでした(中古価格)。ところが到底そう思えないいい写りを見せてくれます。このレンズを持って、これまでご紹介しているフランス南西部の美しい街「サルラ」(サルラ=ラ=カネダ)を旅します。


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Canon EOS 5D MarkII + Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4 (MM) フランス・サルラ Sarlat-la-Caneda

 午前中のきりっとした光の中で、あたかもセットなのではないかというぐらいに整った写りを見せてくれます。コントラストもしっかりしていて、色の乗りも良く、最近発売されたレンズなのではないか……というぐらいに、とても現代的な写りをしてくれます。後で写真を見たときに、本当にこのレンズで撮ったんだっけと調べ直したぐらいです。

 メニューはこの地方に典型的な並び方になってますすね。



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 この写真では多少距離を取っていますが、最短撮影距離が1mであり望遠200mm端ではマクロ的な撮影もできます。かなり模型チックなボケ方になり非常に面白い描写ですので、また別の機会にご紹介したいですね。


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 とても素直なボケを見せてくれる富士フイルムのXF35mmF1.4R とは違って、こちらはさすがにクラシカルなボケですね。ただこれはこれで味があっていいわけです。




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 絞ると非常にシャープです。石造りの街並みにも似合う描写を見せてくれます。一昔のレンズであったことを忘れさせますね。さすがはカールツァイスです。




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 トンネル状になった通路の先に素敵なレストランが広がっています。サルラにはこのような場所がたくさんあって、どこを歩いていても切り取りたい空間に出くわします。

 闇の向こうに広がる赤色が眩しく、ツァイスらしいしっかりした写りがたまりません。それでいて廉価版のAFズームレンズを使うよりずっと安いのですから、少し上を目指したい人にぜひお勧めしたいレンズです。

 今まで旅先には望遠ズームレンズを持っていっていなかったのですが、このレンズによって改めて、旅先で撮れる幅の広がりというものを認識させられました。

 まだこのレンズの作品は載せていきますので今後の更新をご期待下さい。


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# by vivid_bit | 2013-10-25 20:12 | Vario-Sonnar80-200mm
料理を楽しむフランス・サルラ旅行記(X-Pro1レビュー編その2)
 次は一転してディナーへ。すでにご紹介の通り夜のフランス南西部の街・サルラは非常に雰囲気が良く、この街並を眺めながらのディナーは最高です。

※ランチ編はこちらへ。

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FUJIFILM X-Pro1 + XF18mmF2 R フランス・サルラ Sarlat-la-Caneda

 9月のフランスは、サマータイムの関係で日没は20時頃です。完全に暗くなる前からディナーの時間は始まっています。


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             FUJIFILM X-Pro1 + XF35mmF1.4 R (F2.2)

 レストランへ行く道すがらスナップを。XF35mmF1.4が古風な街並を描き出します。


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             FUJIFILM X-Pro1 + XF35mmF1.4 R (F1.6)

 絞り環が微妙に固いせいか、データで見直すと完全な開放ではなかったのですが、それでもふわっとした描写が見て取れます。

 写真好きの心を理解した上で設計されたレンズなんでしょうね。このXシリーズを代表する一本なだけあり、非常に面白いレンズと言えます。


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FUJIFILM X-Pro1 + XF18mmF2 R

 日が暮れてくる中、旧市街の真ん中で頂く料理とお酒はたまらないものがあります。ちょうどこの頃の東京は蒸し暑さ全開の季節に当たります。気候の違いがいかに残酷かと思わざるを得ません。

 そして薄暗い時間帯に色彩豊かに街の表情を見せてくれるX-Pro1の力に脱帽です。夕暮れ時の太陽光が大気上層のオゾンを発光させ、見事な青色を見せてくれています。この色合いが美しく撮れています。

 お腹が減ってきましたので、ホテルのオーナーに教えて頂いた店その2の「Le Petit Manoir à Sarlat」に向かいます。このお店はトリップアドバイザーの「Certificate of Excellence 2013」に選ばれており、雰囲気も高級感が漂っています。田舎風ビストロという雰囲気のお店が多いサルラの中で、モダンな高級感は群を抜いています。


Le Petit Manoir (ル・プティ・マノワール)へ


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FUJIFILM X-Pro1 + XF18mmF2 R

 フォアグラのテリーヌとクリームブリュレ状にしたポタージュの前菜です。見栄えもなかなか素敵ですね。ここからして、腕の違いを見せつけられました。シェフはなかなかの実力者のようです。

 他にもバゲットの上にオリーブオイルで味を整えたフォアグラのテリーヌの料理もあるようで、こちらはなかなか豪快でした。




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FUJIFILM X-Pro1 + XF18mmF2 R

 子牛の胸腺と地元のキノコ、自家製ラビオリを添えた料理です。

 鰹のたたきみたいな仕上がりは予想外でしたが、野菜の甘みとのマッチングが絶妙で、重い肉料理に飽きた胃には最高の一品でしたね。和食のようなあっさりしたおいしさのある料理です。

 他のテーブルを見ると、細い平面のパスタの上に地場の鶏肉のグリルを乗せ、塩と胡椒で力強く味付けしたものもありました。緩急を使い分けてみても良さそうです。



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FUJIFILM X-Pro1 + XF18mmF2 R

 デザートはチョコレートを使ったケーキです。甘すぎず、少しビターな非常に大人な味わいでした。品があって素晴らしい一品です。

 余韻を楽しみながらウェイターさんと話をしていると、実はこのお店のシェフは日本で修行したことがあるとこと。このウェイターさんがお店に置いてあるものだとして「健康十訓」が書かれた皿を見せてくれました。「少肉多菜」「少糖多果」など健康にまつわるルールが書かれていたのですが、確かにこのお店の料理はこのコンセプト通りです。

 フランスで日本料理の精神に出会えて大満足の夜でした。

Le Petit Manoir
13 rue de la republique, 24200 Sarlat-la-Caneda, France
http://www.lepetitmanoir-sarlat.com/lepetitmanoir-sarlat/Accueil.html


その他の聞きかじりおすすめレストラン


街の外れ、駅との途中にある高級店。ミシュラン一つ星。徒歩だときついかも。

あえてのピザ。しかしながら雰囲気があって、ホテルの方もおすすめとのこと。


サルラの料理はこちらの記事でも取り上げています。ぜひご覧下さい!


料理を楽しむフランス・サルラ旅行記(X-Pro1レビュー編その2)_d0105068_02274528.jpg
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# by vivid_bit | 2013-10-20 15:59 | XF18mmF2 R
料理を楽しむフランス・サルラ旅行記(X-Pro1レビュー編)
(フランス・サルラの写真を全6回に渡って特集しています。→ サルラ  )

 この旅行に先立って富士フイルムX-Pro1を購入しました。このカメラは富士フイルムXシリーズ(X-E2、X-E1、X-M1、X-A1)を代表する機種で、光学ファインダーを使った撮影ができる非常に優れた機構を持っています。

 折しも昨日X-E2の発売が発表されていますが、向こうは光学ファインダー無しのモデルで、多少使い勝手が違います。やはりCONTAX G2の使い勝手に慣れている自分としては、X-Pro1に手が伸びましたね。

 前々から気になっていたわけですが、旅行を機についに手に入れたこのX-Pro1。フランス南西部・サルラ(サルラ=ラ=カネダ)のおいしいレストランでその実力をテストしてみます。

※サルラのおいしいお店は、この特集の端々に出てきますので、他の記事もぜひご覧下さい

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FUJIFILM X-Pro1 + XF35mm F1.4R フランス・サルラ Sarlat-la-Caneda

 「La Rapiere」という地元の伝統料理が中心にお店でランチを頂きます。

 ジューシーでとても大きな牛ステーキの上には伝統的なソースがかかり、少し田舎くさい献立ながらも盛りつけの美しさが際立っています。肉の味わいは絶品で、素朴ながらも繊細な味わいが魅力的でした。さすが食材の街です。

 このお店はホテルのオーナーがお薦めしてくれたレストランでして、前菜・メイン・デザートのミニコースが16ユーロと非常にリーズナブルです。非常に独創的な料理を出すわけではないですが、ツーリストが代表的なこの地の料理を楽しむのにはいいのかなと思います。

 さてこの写真はというと、ソースの立体感が非常に美しく、ボケも自然で非常においしそうな描写です。手持ちのいい加減な撮り方をしていますが、それでこの描写とは恐れ入ります。


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FUJIFILM X-Pro1 + XF35mm F1.4R フランス・サルラ Sarlat-la-Caneda

 順番は前後してしまうのですが、こちらが前菜です。ニンジンのサラダに、フォアグラのテリーヌを頂きます。フォアグラは重厚なハム感覚で、どのお店でも前菜に出てきます。日本では臭みのあるフォアグラに時々出くわしますが、全くそのようなものはありません。

 少し開いて撮ってみましたが、皿の映り込みもふんわりしていて美しいです。


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FUJIFILM X-Pro1 + XF35mm F1.4R フランス・サルラ Sarlat-la-Caneda

 バスサミコの少し酸っぱい味わいが新鮮な野菜に絶妙にマッチしています。これだけの観光地ですから、田舎町の俗な食堂に成り下がりそうなところを、洗練されたデザインで出してくるフランスのお店の奥深さに頭が下がります。

 そしてこの描写。マクロレンズでないのにこれだけ寄れて、ボケも丸くきれいでとてもナチュラルです。F2.2なので少しふわっとしたところがありますが、おかしな印象は無いですね。NOKTON50mm F1.5とは違って極めて現代的で、優等生なんですが、嫌みな感じが無いバランスの取れたレンズだと思います。


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FUJIFILM X-Pro1 + XF35mm F1.4R フランス・サルラ Sarlat-la-Caneda

 最後のデザートは微妙でした(笑)

 甘くないクリーミーなソースがかかっているケーキです。やる気が無くてこの写真はいい加減に……。

 いきなりマクロな撮影からご紹介したX-Pro1ですが、XF35mmF1.4 Rの描写力が素晴らしく、料理をおいしく見せてくれる強い武器になってくれました。

 料理など近くのものを撮影するのにライカは不利です。味わい深い絵を残してくれるDP2 Merrillも、色表現の点で料理向きとは少し言いがたいところがあります。その点でX-Pro1の方がスナップにも良く、夜景も得意で、料理も美しく撮れるので、旅行に適したカメラなのかもしれません。

 明日はディナー編を掲載しますのでお楽しみに。



(続く)



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# by vivid_bit | 2013-10-19 16:18 | XF35mmF1.4 R
食材の宝庫! 料理を楽しむフランス南西部旅行記
(フランス・サルラの写真を全6回に渡って特集しています。→ サルラ  )

 東京赤坂にあるビストロ「コム・ア・ラ・メゾン」は、東京の老舗ビストロとして雑誌でも度々取り上げられる存在です。先日このお店にお邪魔して驚いたのは、料理もお酒もフランス南西部のものに限定していたことです。

 フランス南西部地方は、食材の宝庫とされ、フォアグラやトリュフの産地でもあります。

 旅で立ち寄ったサルラという街は、まさにその産地の真ん中にあり、路地にたくさんのフォアグラ屋さんが並んでいます。そう「コム・ア・ラ・メゾン」のシェフもサルラを訪れ、トリュフ祭を堪能したとか。サルラ話で大いに盛り上がりました。このアットホームな感じがこのお店の魅力ですね。


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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical フランス・サルラ Sarlat-la-Caneda

 さて、そのサルラの真ん中には教会があるのですが、特産品を扱う常設マルシェとなっています。どれもおいしそうでつい手が伸びそうになります。

 サルラに来る前に周辺の農地にも足を運んだのですが、広大な畑ではイチゴやクルミが収穫されていました。農業の豊かな地域だから料理もおいしいんでしょうね。

 マルシェには置いてないですが、この地域はタバコの産地でもあるそうです。



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Canon EOS 5D MarkII + Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4

 果物も絵になりますよね。

 前から持っていたのですが、本ブログ初登場のCarl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4 で撮影しました。最短距離近くのしっとり、ふわっとした描写がたまらないです。

 海外旅行に持って行くのは初めてのレンズではありましたが、望遠があるとさらに表現の幅が広がります。

 この果物は上のマルシェではなくPetit Casinoという昨今フランスでも増えているコンビニ(ミニスーパー)の店頭にあったものなのですが、コンビニなのになぜかオシャレというのがさすがのフランスクオリティです。

 お店が閉まるのが早いですけどね(苦笑)


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]Canon EOS 5D MarkII + Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4





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]Canon EOS 5D MarkII + Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4

 そしてフォアグラをこよなく愛する街にはあちこちでガチョウがお休みしてます(笑)




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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical

 レストランの看板も雰囲気があります。さすがは中世の街ですね。

 地元特産の料理が多いのですが、前菜+メイン+デザートで20ユーロぐらいの安めのコースが用意されていて、手軽に色々な料理が楽しめます。

 ただ全部フランス語なんですよね(笑) 慣れると大体分かってきますが。

 こちらはNOKTON 50mm F1.5 (コシナが生産した初代の方)ですが、背景が大きくボケつつ少しぞわぞわした感じがクラシカルで、この風景にも合っていますね。



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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical

 この街で一番派手な店かも……。

 でもシャレてますね。現代的なセンスを持ったお店も多くて、さすがフランスだなと感心しました。





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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical

 古風なお店なのにランチョンマットやナプキンの色が現代的だったりするんですよね。

 パリやボルドーのお店でランチョンマットを見てみたのですが、非常にお安い値段で売っていて(全く同じものが三越や伊勢丹に置いてあって、数倍の値段がついていました)、日常大いに使われているんだなと感じました。



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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical

 こちらはもっと古い造りの建物の中で営業しています。素敵なお店です。



 (つづく)



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# by vivid_bit | 2013-10-15 10:32 | NOKTON50mm F1.5


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