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夕暮れ時はリバーサルフィルムと共に
 デジタルカメラ時代になって緻密な絵が普通になってきていますが、リバーサルフィルムのちょっと曖昧で独特の色合いもまた写真の良さを思い出させてくれます。

 この日は空気が恐ろしいほど澄んでいて、夕暮れ時には大変な光景が見えるだろうと期待してお台場へ向かいました。ところが現地に着いてみると、雲は重く垂れ下がり、薄く暗くなるばかり。落胆して、海に浮かぶ謎のサンリオキャラクターを眺めていた……その瞬間のことでした。


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CONTAX G2 + Planer 45mm F2 + RVP100 2010年8月 お台場

 沈みかけた太陽から、急に茜色の光が雲と地上との間に差し、雲を染め上げたのです。この光景に、砂浜で遊んでいた人々の動きは止まり、ただ立ち尽くすだけでした。

 リバーサルならではの油絵のような濃厚な描写は、まさに記憶色といえる美しさです。CONTAX G2とカールツァイスレンズ群は、劇的な場面を期待通りの美しさで描写してくれます。標準域のPlaner T* 45mm F2 もこれは同様ですね。

 ちなみに同じ場所で撮ったデジタルの写真は何枚もあります。別の時の写真ですがこの通り。

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EOS Kiss Digital N + SIGMA 24-70mm F2.8 EX DG 2007年6月

 端正で素直な描写で、これはこれでとても良い絵です。比較して見てみると、リバーサルの美しさはとんでもなく独特だというのがよく分かりますね。

 たまにはフィルムを手に出かけてみてはいかがでしょうか?



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by vivid_bit | 2014-04-29 16:52 | Planar 45mm F2
六本木・東京ミッドタウンの桜を、EF135mmF2Lで撮る
 桜の写真 は実に難しいですね。多くの人が考える頭の中のイメージとは違って、実際の桜の色は案外淡く、ほとんど白色に近いものです。花の大きさも、数ある花の中でも小さい部類ですから、何となく道端から撮ってみると、驚くほどつまらない写真ができあがります。いざどう撮ってみるか、何と組み合わせて撮るのがいいのか、相当頭を悩ませる存在です。

 望遠で桜を撮るというのも一つの手でしょう。ということでキヤノンを代表する望遠単焦点レンズ、EF135mm F2L USMで六本木の桜を撮ってみました。


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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  東京・檜町公園

 桜の持つ妖艶な雰囲気をふんわりと写し出しつつ、花びらから枝まで解剖写真のように細かいところも描写してくれます。ボケもとても大きく素直です。

 ブログ上ではEOS 5D MarkIIの出番がやや少ないのですが、EF24-70mmF2.8 L USMとこのEF135mmL USMがあれば、結婚式でも、近場の旅行でも、イベントの撮影でも大概なんとかなります。85mmF1.8や50mmF1.4よりも圧倒的に出番が多い一本です。ボケがとにかく美しく、絞り開放でも安定した描写を見せてくれます。

 檜町公園は、六本木ミッドタウンに隣接した港区立の公園ですが、防衛庁の市ヶ谷移転とミッドタウンの再開発に合わせて一体整備されています。そのためミッドタウンとシームレスにつながっていて、互いの境界を感じることなく周遊することができます。この写真は檜町公園の中心にある池を取り巻く周遊路のそばで撮影したものです。



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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  ストロボ発光 東京・檜町公園

 朝は水蒸気やホコリが少なく、青空が澄んでいます。また太陽光が低い高度で当たり、花の陰が目立ちにくい朝は桜を撮影するのに絶好の時間帯です。歓迎会の多いこの時期ではありますが、仕事へ行く前のちょっとした時間を使って撮影するのも楽しいものです。

 この写真では加えてストロボの光を加えています。どうしても桜を撮ると太陽光の当たっている部分と日陰の部分のコントラストが付きすぎて、どぎつい写真になりがちです。そのイメージを緩和するために、全体に光を回して、バランスを整えています。




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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  ストロボ発光 東京・檜町公園

 建物を背景にすると、青空を背景にする場合よりも暗くでき、花びらの白さが引き立ちます。背景にしているのは東京ミッドタウンの建物でして、二枚目の写真を見るとお分かりの通り縦に伸びた構造体がボケて映り込んでいます。一枚目の写真に上下方向に流れるようなボケが映り込んでいるのはこのせいです。


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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  F2.2 ストロボ発光 東京・檜町公園


 つぼみからまさに開こうとしている桜を捉えます。かなりの高さにある桜の姿も135mmならこの通り。そして少しだけ絞ってF2.2にすると、よりシャープになります。



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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  ストロボ発光 東京・檜町公園

 望遠を使うときは背後をどう置くか頭を使わなければなりません。中心に雲、周辺に青空の広がる角度を見つけて撮影します。また背景の空と花びらの裏側の輝度差を圧縮するためにストロボを当ててます。

 桜の撮影と単焦点レンズの相性が良いかは悩ましいところです。桜を撮るときは足場が固定されてしまうことが多く、単焦点だとどうにも中途半端な絵になることもありえます。ボケさせすぎると何を撮っているのかわかりにくくなることもありますし、結局少し絞って撮るのならズームレンズの方が打率が高いということもありえますね。


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EOS 5D Mark II + EF24-70mmL USM  東京・六本木ヒルズ・毛利庭園

 ここからは六本木ヒルズに移動して、24-70mmで撮影してみました。ズームでこれだけ美しい描写を見せてくれるなら文句ないです。135mmと比べて背景との分離が難しくなりますが、六本木ヒルズ森タワーを背景にし、そのビルの特徴を見せつつ若葉を輝かせるという演出のためには、このぐらいの画角が良さそうです。

 毛利庭園は名前の通り、毛利家の大名屋敷がこの地にあったことに由来するわけですが、奇しくも六本木のライバルであるミッドタウンも、毛利家の屋敷跡がルーツとなる土地です。そして檜町公園はその大名屋敷にある庭園が元でした。時空を超えて毛利家の二つの大名庭園を散策しているというのもなかなか面白い点ですね。

 檜町公園と毛利庭園は、徒歩で20分程度の距離がありますが、港区のコミュニティバス「ちいばす」を使えば10分もかからずに到着します。20分に1本という頻度で走っており、六本木ヒルズ森タワーの真下に到着するという利便性の良さですので、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。




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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  F7.1 東京・六本木ヒルズ

 最後は135mmに戻っての一枚。六本木ヒルズのルイ・ヴィトン前の桜です。六本木ヒルズの広場へのエントランス部分にあり、多くの人がカメラを向けていました。

 歴史ある桜は枝振りもよく大変風流なのですが、大都会の真ん中に咲く桜の姿も美しいものがあります。絞ってF7.1で撮ると、これが同じレンズなのかと思うほど大変緻密な絵になります。EF135mm恐るべしですね。



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by vivid_bit | 2014-04-06 00:14 | EF135mm F2L USM


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