カテゴリ:EF135mm F2L USM( 3 )
海外旅行気分で、大人ディズニーを楽しむ写真旅
 街を歩いていて、パリの街角みたいなカフェや、スペインの街中にあるようなバルを目にする機会が増えました。その度に「お、海外に来ているみたいだな」と思う訳ですが、その店舗だけで「海外」は終わってしまいます。

 しかし、関東に住んでいる方であれば、もっと海外っぽい雰囲気を、ある程度の広さをもって味わえる一番の場所がありますよね。

 そう……東京ディズニーリゾートです。


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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  東京ディズニーシー メディテレーニアンハーバー

 ディズニーランドよりもディズニーシーの方が、現実の街そのものが作り込まれている部分が多いので、旅行気分が増してきます。こういう景色を見ていると、イタリアの地中海沿岸に来た気持ちになりませんか? 建物の窓枠、テラス、天井の屋根、煙突など、どこを見ても実際のイタリアの建物のようです。


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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical ホテル・ミラコスタ

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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical イル・ポスティーノステーショナリー


 ディズニーシーのメディテレーニアンハーバーは、イタリアのポルトフィーノ、チンクエ・テッレなどの実際の街をモデルにしたと言われています。街の造り自体がとても精巧に出来ているのはもちろんですが、郵便局を模した建物のちょっとした小物や、海岸沿いの街灯も、どれもが本物のような雰囲気に満ちていて、スナップ写真を撮るのが楽しくなります。

 Nokton 50mm F1.5(1世代前)は、ライカMマウント向けレンズながら開放からシャープな絵を写し出す一本ですが、光源周辺に軽くハロが出るので、これが逆に良い味を出してくれています。このレンズはまだ現代的な部類のレンズですが、もっと極端な描写をするオールドレンズを使って、ディズニーシーで写真旅なんてどうでしょうか。とても面白い写真が撮れそうですよね。



アメリカンウォーターフロントへ


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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical ディズニーシー・エレクトリックレールウェイ

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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  ハーモニカガーデンズ・アウトドア・ダイニング

 個人的にとても好きなエリアが、20世紀初頭のニューヨークを模したアメリカンウォーターフロントの一角です。頭上を高架鉄道が走り、きらびやかな照明が街を彩る様子は、ヨーロッパとは違う新しいクラシックを感じさせてくれます。看板だけを見ていても、古きアメリカに来たかのような雰囲気を楽しめますね。

 このエリアは日没から少し経ってから撮影するのがおすすめです。看板と建物の陰影を撮るだけで、あたかも移民に溢れて喧噪渦巻くニューヨークのあの時代がそのまま写っているかのように撮影できます。


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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  ブロードウェイ・ミュージックシアター

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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM   マクダックス・デパートメントストア前


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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical マクダックス・デパートメントストア

 マクダックス・デパートメントストアは、ドナルドダックの伯父の世界一金持ちのアヒル、スクルージ・マクダックが経営する百貨店という設定です。世界初の近代百貨店と言われる「ボン・マルシェ」がパリで創業されたのは1852年。アメリカ・ニューヨークでは南北戦争終結(1865年)後に百貨店の出店ラッシュがあり、ブロードウェイ近くに数多くの華やかな百貨店が建てられました。スクルージ・マクダックが最初に財産を得たのは1897年のゴールドラッシュで、その後にこの百貨店ができたということなので、既にある有名百貨店たちに殴り込みをかけた様子がうかがえます(笑)

 看板や建物の一部だけをシンプルに撮影すると、本当にアメリカに来たかのような一枚になります。加えて、バックグラウンドストーリーを感じながらのスナップ撮影は、本当に旅をしているかのような気分を味わえますね。



レストラン櫻に見る移民達の暮らし


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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical アメリカンウォーターフロント レストラン櫻

 アメリカンウォーターフロントの一角に日本料理のレストランがあります。日本人移民のチャーリー田中が開いたというレストラン櫻です。19世紀から20世紀初頭にかけてのニューヨークは移民の時代でもあり、華やかなブロードウェイとは対照的に、移民達の厳しい生活がそこにはありました。ゴッドファーザーPartIIで、イタリア人移民達が必死に生き残ろうとしていた時代がまさにそうですね。

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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical アメリカンウォーターフロント レストラン櫻

 レストラン櫻は、チャーリー田中が日本人移民の集会所のようになっていた魚市場「リバティフィッシュマーケット」を手に入れ、1905年に日本食レストランにしたというバックグラウンドストーリーがあり、あちこちに漁業・水産業関係の道具、設備が残されています。

 アメリカ本土で最も古い日本食レストランとされるのは、日本人漁民の茂田濱之助が1885年にロサンゼルスに開いた「カメレストラン」です。その後、このレストランの開店を契機として日本人街「リトルトーキョー」が形成されたという歴史があるそうです。日本人の集まる場所、そして漁業関係者という点でレストラン櫻のストーリーとも符合するような話で、なかなか興味深いところです。


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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical アメリカンウォーターフロント レストラン櫻

 レストランに描かれた歴史ある雰囲気とは裏腹に、実際の移民の暮らしは大変貧しかったことも忘れてはなりません。

 日本でも明治維新後の都市部は衛生状態が悪く、下層民の暮らす地域ほど大規模伝染病が蔓延していたと言います。浅草区田中町では人口1,044人に対して、結核等の肺炎系の病因やコレラ等の腸炎系の病因等の諸死因を合わせると、1年で229人の病死者(1921年)が出ていたとされ(石塚裕道著「東京の都市スラムと公衆衛生問題」より)、地方からの人口の大量流入と、都市スラムでの大量死が繰り返されていました。同じように、最底辺の暮らしを強いられたニューヨーク移民達は、生き残ることさえ厳しい環境だったことでしょう。

 懸命に生き抜いた結果がこのレストランなのだと思うと非常に感慨深いですよね。

 そう簡単に旅に出ることができないときでも、海外旅行気分で写真を撮りに出かけてみるのもなかなか楽しいものです。歴史の裏側を感じながら、大人なディズニーの旅に出かけてみてはどうでしょうか。



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by vivid_bit | 2014-07-21 17:50 | EF135mm F2L USM
六本木・東京ミッドタウンの桜を、EF135mmF2Lで撮る
 桜の写真 は実に難しいですね。多くの人が考える頭の中のイメージとは違って、実際の桜の色は案外淡く、ほとんど白色に近いものです。花の大きさも、数ある花の中でも小さい部類ですから、何となく道端から撮ってみると、驚くほどつまらない写真ができあがります。いざどう撮ってみるか、何と組み合わせて撮るのがいいのか、相当頭を悩ませる存在です。

 望遠で桜を撮るというのも一つの手でしょう。ということでキヤノンを代表する望遠単焦点レンズ、EF135mm F2L USMで六本木の桜を撮ってみました。


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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  東京・檜町公園

 桜の持つ妖艶な雰囲気をふんわりと写し出しつつ、花びらから枝まで解剖写真のように細かいところも描写してくれます。ボケもとても大きく素直です。

 ブログ上ではEOS 5D MarkIIの出番がやや少ないのですが、EF24-70mmF2.8 L USMとこのEF135mmL USMがあれば、結婚式でも、近場の旅行でも、イベントの撮影でも大概なんとかなります。85mmF1.8や50mmF1.4よりも圧倒的に出番が多い一本です。ボケがとにかく美しく、絞り開放でも安定した描写を見せてくれます。

 檜町公園は、六本木ミッドタウンに隣接した港区立の公園ですが、防衛庁の市ヶ谷移転とミッドタウンの再開発に合わせて一体整備されています。そのためミッドタウンとシームレスにつながっていて、互いの境界を感じることなく周遊することができます。この写真は檜町公園の中心にある池を取り巻く周遊路のそばで撮影したものです。



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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  ストロボ発光 東京・檜町公園

 朝は水蒸気やホコリが少なく、青空が澄んでいます。また太陽光が低い高度で当たり、花の陰が目立ちにくい朝は桜を撮影するのに絶好の時間帯です。歓迎会の多いこの時期ではありますが、仕事へ行く前のちょっとした時間を使って撮影するのも楽しいものです。

 この写真では加えてストロボの光を加えています。どうしても桜を撮ると太陽光の当たっている部分と日陰の部分のコントラストが付きすぎて、どぎつい写真になりがちです。そのイメージを緩和するために、全体に光を回して、バランスを整えています。




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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  ストロボ発光 東京・檜町公園

 建物を背景にすると、青空を背景にする場合よりも暗くでき、花びらの白さが引き立ちます。背景にしているのは東京ミッドタウンの建物でして、二枚目の写真を見るとお分かりの通り縦に伸びた構造体がボケて映り込んでいます。一枚目の写真に上下方向に流れるようなボケが映り込んでいるのはこのせいです。


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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  F2.2 ストロボ発光 東京・檜町公園


 つぼみからまさに開こうとしている桜を捉えます。かなりの高さにある桜の姿も135mmならこの通り。そして少しだけ絞ってF2.2にすると、よりシャープになります。



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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  ストロボ発光 東京・檜町公園

 望遠を使うときは背後をどう置くか頭を使わなければなりません。中心に雲、周辺に青空の広がる角度を見つけて撮影します。また背景の空と花びらの裏側の輝度差を圧縮するためにストロボを当ててます。

 桜の撮影と単焦点レンズの相性が良いかは悩ましいところです。桜を撮るときは足場が固定されてしまうことが多く、単焦点だとどうにも中途半端な絵になることもありえます。ボケさせすぎると何を撮っているのかわかりにくくなることもありますし、結局少し絞って撮るのならズームレンズの方が打率が高いということもありえますね。


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EOS 5D Mark II + EF24-70mmL USM  東京・六本木ヒルズ・毛利庭園

 ここからは六本木ヒルズに移動して、24-70mmで撮影してみました。ズームでこれだけ美しい描写を見せてくれるなら文句ないです。135mmと比べて背景との分離が難しくなりますが、六本木ヒルズ森タワーを背景にし、そのビルの特徴を見せつつ若葉を輝かせるという演出のためには、このぐらいの画角が良さそうです。

 毛利庭園は名前の通り、毛利家の大名屋敷がこの地にあったことに由来するわけですが、奇しくも六本木のライバルであるミッドタウンも、毛利家の屋敷跡がルーツとなる土地です。そして檜町公園はその大名屋敷にある庭園が元でした。時空を超えて毛利家の二つの大名庭園を散策しているというのもなかなか面白い点ですね。

 檜町公園と毛利庭園は、徒歩で20分程度の距離がありますが、港区のコミュニティバス「ちいばす」を使えば10分もかからずに到着します。20分に1本という頻度で走っており、六本木ヒルズ森タワーの真下に到着するという利便性の良さですので、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。




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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM  F7.1 東京・六本木ヒルズ

 最後は135mmに戻っての一枚。六本木ヒルズのルイ・ヴィトン前の桜です。六本木ヒルズの広場へのエントランス部分にあり、多くの人がカメラを向けていました。

 歴史ある桜は枝振りもよく大変風流なのですが、大都会の真ん中に咲く桜の姿も美しいものがあります。絞ってF7.1で撮ると、これが同じレンズなのかと思うほど大変緻密な絵になります。EF135mm恐るべしですね。



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by vivid_bit | 2014-04-06 00:14 | EF135mm F2L USM
夜の街にEF135mm F2Lを持ち出す
 EF135mm F2L USMは、ボケが大変美しく、素直な描写ですので、特に人物などの被写体を浮かび上がらせるのに、これほど素晴らしいレンズは無いと思うほどです。キヤノンLレンズの中でも銘玉と呼ばれて久しいレンズですが、私もその意見に賛成です。

 多くの単焦点レンズを当ブログで紹介しておりますが、特にEOSの単焦点レンズの中で最も活躍してくれているレンズです。

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EOS 5D + EF135mm F2L USM 日吉駅


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大雪の東京と135mm F2L USM

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EOS 5D Mark II + EF135mm F2L USM

 ボケが素直なので、要素を盛り込んでもうるさい表現になりません。

 乾いた小さな雪も実に巧みに表現してくれます。丸みのある雪の凹凸も立体感がありますね。


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 ポートレート写真で人気のあるレンズですが、被写体が静物でも非常に良い表現をしてくれます。ウェットすぎない忠実な表現が、撮影者の意図通りの絵作りを可能にします。


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 ではいやらしい光線状況にするとどうかというところですが……。



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 確かにゴーストは出ますが、破綻しない絵作りはさすがです。

 凄まじい勢いで降る雪の細かさと、深海の光景を思わせるボケた雪の美しさと、背景に写る街灯の穏やかなボケが自然に調和しています。



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 何でもないような景色を絵にできる点が、このレンズの面白いところですね。


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by vivid_bit | 2008-10-31 21:51 | EF135mm F2L USM


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