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スイスの車窓から3(ユングフラウ鉄道を旅する)
 前回の記事(スイスの車窓から2(ヴェンゲルンアルプ鉄道を旅する))の続きです。スイス中部にあるオーバーラント三山を見渡せる峠の駅、クライネ・シャイデックで昼食を取り、いよいよヨーロッパ最高地点の駅を目指します。

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EOS 5D MarkII + EF24-70mm F2.8 L USM ユングフラウ鉄道 クライネ・シャイデック駅付近

 クライネ・シャイデック駅から、名峰ユングフラウの中腹に造られたユングフラウヨッホ駅まで、ユングフラウ鉄道という登山鉄道が伸びています。この鉄道はおよそ9キロの距離しかないのですが、標高約2000メートルの地点から、約3500メートルの地点まで登ってしまいます。日本で普通に登山の対象となるような山の上から、一気に富士山の山頂近くまで登ってしまうわけですから、とんでもない登山鉄道だということがお分かり頂けるかと思います。

 ユングフラウヨッホ駅が完成し、全線が開通したのは1912年8月のこと。この写真を撮影したのは、まさにその100年後の2012年8月のことでした。

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クライネ・シャイデック駅

 時計メーカーのティソ(TISSOT)が全線開通100周年の公式スポンサーだそうです。100周年記念ウォッチが描かれているラッピング車両もクライネ・シャイデック駅で見ることができました。鉄道の○○年記念イベントを鉄道会社以外の会社が抱え持つというのは、日本ではあまり見られない光景ですね。

 ティソはスウォッチグループの傘下にあるブランドです。国際的な企業だからこそできるマーティング手法とも言えます。


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クライネ・シャイデック駅(ヴェンゲルアルプ鉄道車両)

 スイスの鉄道駅では、有名な時計メーカーや宝飾品メーカーが看板を設置していることが多く、日本の鉄道駅とはかなり違った趣きでした。さすが世界から観光客を集める登山鉄道は雰囲気が違います。そしてオシャレです。

 このクライネ・シャイデック駅から更なる列車の旅がはじまります。


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クライネ・シャイデック駅

 車両の中は混み合っており、席を探し出すのもやっという状況です。出入口近くに補助席を見つけることができました。

 駅のホームは右に大きくカーブを取っており、平地が極めて限られている場所であることを物語っています。アイガー北壁初登頂を目指したクライマー達も宿泊したという歴史あるホテルの前を通り、間近にそびえ立つユングフラウを目指します。


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 穏やかな斜面を列車は進んでいきます。線路のすぐ脇を牛たちが休んでいます。絶景を目の前にしたのんびりした光景は、なんとも気持ちの良いものです。乗客の皆さんもカメラ片手に興奮している様子ですね。


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 ということでお気に入りの牛写真を一枚(笑) さすがに車窓ではなく、クライネ・シャイデック駅で下車したときの一枚です。唐突にスイマセン。


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 線路の脇にはハイキングコースが見えます。断崖絶壁の山へ向けて進んでいく方も多いです。ユングフラウヨッホからの帰りに、クライネ・シャイデック駅の一つ手前のアイガーグレッチャー駅で下車し、クライネ・シャイデック駅まで徒歩でハイキングを楽しむのもおすすめです。このコースはユングフラウ鉄道全線開通100周年を記念して「アイガー・ウォーク」という名前で整備されています。


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クライネ・シャイデック駅~アイガーグレッチャー駅間

 オーバーラント三山の前に広がる谷はラウターブルンネンのある谷につながり、その谷の向こう側には小さな村・ミューレンが見えます。足下には美しい花が咲き、遠近感のある広がりのある眺めに、どこからでも写真を撮りたくなることでしょう。鉄道と絡めても良し。山だけ切り取っても良し。花を中心に撮影しても良し。なんでもありのハイキングコースですね。

 クライネ・シャイデック駅とアイガーグレッチャー駅の間には、スキーシーズンの人工雪のために造られたダム湖・ファルボーデン湖(ファルボーデンゼー / Fallbodensee)があり、逆さアイガーを撮影することができます。車窓からはいいアングルで撮れませんので、ここはハイキングしながら楽しんでみてはいかがでしょうか。



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アイガーグレッチャー駅

 ユングフラウ鉄道の後半はほとんどがトンネルの中です。のぞき窓のある場所に駅があるだけなので、車窓はほとんど楽しめません。トンネルの入口にあるのがこのアイガーグレッチャー駅です。

 アイガーグレッチャー駅にはレストランがあり、駅の名前の由来であるアイガー氷河を眺めることができます。駅にはユングフラウ鉄道が経営する宿泊施設(ゲストハウス)もオープンしているそうです。鉄道職員のための寮だったものを改造したものだそうで、中はなかなか無骨なようですが、それはそれで興味深いですね。職員の方がご飯を食べに来ることもあるそうです。


 列車はいよいよトンネルに入ります。

 長い長いトンネルの中で、熟睡しているうちに聞き覚えのある声が……。

 「アルプスの少女 ハイジ」のハイジの声です。もちろん日本語です。車両の中にはモニタが多数設置されており、日本の通勤電車よりも多いのではないかと思うほどの密度です。その画面には見覚えのあるハイジの姿が映っているではありませんか!

 「まもなく終点です」という日本語の声が、ほとんどヨーロッパ系の人しか乗っていない車両に鳴り響いています。日本人なら笑ってしまう光景です。

 実はこれ、ユングフラウ鉄道全線開通100周年を記念し、2011年から2012年末までの期間限定ということで、行われていたキャンペーンだったそうです。
 

 アニメーションの絵を使ったキャンペーンは終わってしまったようですが、通常版の日本語アナウンスに今も使われている説がありますので要注意です(笑)

 そしてハイジも言うように終着点に到着します。


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ユングフラウヨッホ駅

 ユングフラウの山の中、ヨーロッパ最高地点の駅(3,454メートル)であるユングフラウヨッホ駅に到着します。岩盤を掘り抜いた荒々しい壁がただの地下駅でないことを教えてくれます。そして、岩からしみ出すようなひんやりとした空気が緊張感を高めます。

 近年は列車の本数が増え、こちらのホームとは別にもう1面1線のホームが増設されている忙しい駅でもあるようです。往来する人をかき分けながら案内板に従って進みます。

 この駅には大型のエレベーターが設置されており、一気に展望台まで登れます。

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ユングフラウヨッホ展望台・アレッチ氷河


 展望台から足を踏み出すと、そこは厳寒の世界が広がっています。真夏であるにも関わらず、冷たい風が顔を突き刺します。しかしその向こうには、ヨーロッパにいるとは思えない巨大な氷河が広がっていたのです。

 アレッチ氷河は世界自然遺産にも指定されているヨーロッパ最長(約23キロ)の氷河です。真っ白な氷雪と黒々とした岩山のコントラストは見る者を圧倒します。夏らしい、質感のある雲との組み合わせが何ともファンタジックな印象がしてきます。ヨーロッパの真ん中にこんなに豊かな自然が広がっていることに驚いてしまいます。

 100年前に大変な努力をして鉄道を切り開いたのは、この美しい光景を多くの人に見せたいと思う人が大勢いたからだと思います。その想いを裏切らない光景が広がっていました。



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by vivid_bit | 2014-07-13 12:56 | EF24-70mm L USM
スイスの車窓から2(ヴェンゲルンアルプ鉄道を旅する)
 スイスを巡る観光ツアーの大半で、必ずといっても入っている場所があります。一つはマッターホルンの周辺で、これは前回(ゴルナグラート鉄道を旅する)及び以前(スイス・マッターホルンへの鉄路とモノトーン旅行記)の記事でご紹介したエリアになります。

 もう一つは今回ご紹介するアイガー、メンヒ、ユングフラウのあるオーバーラント三山の周辺のエリアです。特にユングフラウの山腹にありヨーロッパ最高地点にある駅・ユングフラウヨッホ駅を目指すことが多いようですね。日本の観光ツアーのみならず、世界中の観光客を集めているこのエリアの魅力をEOS 5D MarkIIと共にお伝えします。

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EOS 5D MarkII + EF24-70mm F2.8 L USM ユングフラウ鉄道 クライネ・シャイデック駅付近


ヴェンゲルンアルプ鉄道を行く

 旅は、72の滝を有するとされる谷底の街、ラウターブルンネン( Lauterbrunnen )から始まります。スイス中部の高原地帯、ベルナー・オーバーラント地方の山岳観光において入口ともいえる場所にあるこの街からは、ヴェンゲルンアルプ鉄道( Wengernalpbahn )が伸びており、山の中腹にあるリゾート地ヴェンゲン( Wengen )を経由して、峠の駅クライネ・シャイデック( Kleine Scheidegg )にたどり着きます。ついでに言うと、鉄道自体は、峠の向こうの東側にある観光拠点・グリンデルワルトにもつながっているのですが、運用上はクライネ・シャイデックで分断されており、全線通しの運転はされていません。

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ラウターブルンネン駅

 ラウターブルンネン駅から山々を見上げると、あんな高いところまで本当に登ることができるのかと思ってしまうほどです。まして、こんなに厳しい地形を100年以上も前から鉄道が乗り越えていたことに驚きを感じざるを得ません。

 思いを馳せるうちに、鉄骨とガラスを使った簡素ながらも現代的な駅舎に小さな列車が入線します。日本では見たことが無いくらいに座席が小さくて窮屈な車両ですが、旅の雰囲気は満点ですね。さぁ、いよいよ出発です。


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ヴェンゲン駅

 緩やかな坂を右に左にとカーブしながら登っていき、ラウターブルンネンの街を下に見ながらU字谷の壁面を列車は登っていきます。斜面を登り切ったところにある街が、リゾート地でもあるヴェンゲンです。

 ゴルナーグラート鉄道もそうなのですが、スイスの鉄道はパターンダイヤをきっちりと守りつつ、乗客が車両からあふれるような時は、臨時列車を続行運転させる形を取っています。今回、アジア系の団体旅行客を乗せた専用列車(この写真に写っている列車)が先行し、私の乗った列車はそれに続く形で進んでいます。乗降客の多いヴェンゲン駅では先行列車が停車していたところに後続列車である我々の列車が追いつきました。ヴェンゲンで降車した人たちが先行列車の出発を待っています。


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 急峻なアルプスの山並みが行く手を遮るかのようにそびえ立っていますが、列車はそのままのスピードで山を登っていきます。自然いっぱいの光景に脇見するのも惜しいほどです。

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 途中、小さな駅舎しかないヴェンゲルナルプ駅を通りますが、駅舎の裏にはしっかりしたレストランがあるというから驚きます。観光大国としてのレベルの高さを痛感しますね。

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ヴェンゲルナルプ駅~クライネ・シャイデック駅間

 急な斜面に広がる放牧地を抜け、山の木々が無くなると、目の前に荒々しく巨大な山塊が目に飛び込んできました。アイガー、メンヒ、ユングフラウの三山です。その巨大な岩の壁からは、車窓越しであっても圧迫感を覚えるような迫力があります。地球の質量が可視化されたかのようなインパクトです。この瞬間こそが、この鉄道最大の見せ場と言えます。ということで登りの場合は進行方向右側の座席がおすすめです。

 この大パノラマが見えると、いよいよ峠の駅、クライネ・シャイデックに到着です。

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クライネ・シャイデック駅


クライネ・シャイデックで途中下車


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クライネ・シャイデック駅付近

 クライネ・シャイデックは、ラウターブルンネンから登ってきた列車と、グリンデルワルトから登ってきた列車が合流し、ユングフラウ鉄道に乗り換えてさらにユングフラウを目指す地点にある駅です。したがって3方向に線路が伸びている形になります。標高は約2100メートル。ラウターブルンネンからは45分をかけて1200メートル以上登ってきた計算になります。

 駅以外には雰囲気のある山岳ホテルとレストランが建っているだけで、街といえるようなものはありません。しかし駅やその周辺からは絶景を楽しむことができ、ただ登山電車の乗り換えだけに使うにはもったいないほどの場所です。このホテルもアイガーを目指すクライマーにとって、出発点ともなる場所なのだそうです。

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 駅周辺にはハイキングコースがあり、穏やかな景色を楽しみながらのハイキングが楽しめます。複数のルートがあり、いずれも眺めは抜群です。これほどに素晴らしいハイキングコースもなかなか無いように思えます。

 ユングフラウ方面に向かう道の途中には柵があり、観光客が通る旅は毎回毎回開閉が必要になります。なんだろうと思ったのですが、傍らの草むらを見てその理由がよく分かりました。牛が線路に入ってしまうからです。


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 牛がこんな近くにいるなんて、驚きの光景ですよね。カウベルを鳴らしながらお食事を楽しんでいました。

 クライネ・シャイデックの駅周辺では、このようなのどかなアルプスの光景も楽しむことができるわけです。



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レストラン アイガーノルドバンド

 クライネ・シャイデックの駅のすぐそば、三山を望む一番の場所にレストラン・アイガーノルドバンド( Restaurant Eigernordwand )があります。ノルドバンドとは北壁の意。外にはテラス席からアイガーの切り立った岩壁を見ることができます。地場のチーズを使った料理とアルプスの巨大な山々を肴に飲むビールは、本当に生きていて良かったと思う味わいでした!(笑)

 次回はクライネ・シャイデックからユングフラウ鉄道でユングフラウヨッホを目指します。

つづき



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by vivid_bit | 2014-07-06 19:32 | EF24-70mm L USM
スイスの車窓から(ゴルナーグラート鉄道を旅する)
 普段、鉄道旅行をする機会の無い人であっても、ヨーロッパの旅先での列車の旅には、少なからず関心を持つのではないでしょうか。

 至る所に絶景があり、その間を縫って走るスイスの鉄道であるなら尚更強い興味を持つことでしょう。そんなスイスでの車窓からの景色をご紹介したいと思います。

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EOS 5D MarkII + EF24-70mm F2.8 L USM ゴルナーグラート鉄道 リッフェルボーデン・リッフェルベルク駅間

 マッターホルンにほど近く、多くのホテルが存在するツェルマット( Zermatt )の街からゴルナーグラート鉄道は出発します。ゴルナーグラート鉄道( Gornergratbahn / GGB)は、通常の鉄道レールに加えて歯形のレールをもう一本加えたアプト式のレールを持ち、最大勾配200‰(パーミル)という急傾斜を駆け上がる登山鉄道です。箱根登山鉄道が最大勾配80‰であることからしても、かなりの急勾配を登っていくことが分かります。

 出発点のツェルマットは、マッターホルン観光の出発地点として多くのホテルや別荘が集まる観光拠点です。しかし花に充たされたその街並みを見ていると、スイスに来たことを実感させられます。その街から列車はゆっくりと出発していきます。

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 所々で山を下ってくる列車とすれ違いながら、右へ左へとカーブを繰り返し、列車は進んでいきます。こんな山の中にある路線でありながらも、かなり多くの区間が複線化されており、列車の待ち合わせによる時間のロスはそれほど大きくありません。

 先ほどまで同じ目線の高さで見えていたツェルマットの街並みは、あっという間に遠い足下に点在するばかりとなり、その上方には街を覆い被さるかのようなU字谷が広がっています。この動きのある眺めこそ、スイスの車窓の楽しみと言えるでしょう。恐ろしい勢いで列車は坂を登り、最後はマッターホルンを目の前まで進んでいきます。

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 アプト式の利を生かして列車は急速に高度を上げ、森林限界を超えたところでアルプスの山塊が見えてきます。そして線路が東に曲がり、開けた谷間の向こうにマッターホルンと素晴らしい絶景が広がっています。(最初の写真です)


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 展望台が置かれてもおかしくないような素晴らしい景色の中を、列車は進んでいきます。誰もが心を奪われるような眺めであり、決して飽きることはありません。近くに見えるのどかな風景も、日本の鉄道では決して味うことができません。


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ゴルナーグラート鉄道 リッフェルベルク駅前

 駅から降りてもこのようにのどかな光景が広がっています。駅前を羊が横切っていく国なんてなかなかありませんよね。このように、鉄道で移動することが、単なる移動手段に終わることなく、宿に着くまでの楽しみを演出してくれるのです。他の地域ではなかなか味わえないものと言えるでしょう。


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 ゴルナーグラート鉄道の一部の列車には、車両の一部に広い窓を設置し、眺めを楽しめるようになっているものがあります。上の写真をよく見ると、手前の人たちのいる座席と奥の座席で段差があるのが分かりますが、手前の座席は窓が大きくなっているのがよく分かると思います。山を登る際には進行方向右側が谷側となり、マッターホルンを見ることができます。こちらに皆さんが座りたがるようですね。(この写真では写真奥側が麓のツェルマット、手前側がゴルナーグラートです)

 ゴルナーグラート鉄道は、100年以上前に開通した歴史ある登山鉄道です。山並みに沿って登っていくこの鉄道は、途中に5つの途中駅を持ち、終着点ゴルナーグラート駅にたどりつきます。ゴルナーグラート駅は巨大なマッターホルンとゴルナー氷河を目の前に見ることができる高所にあり、標高は3000mを超えているというから驚きます。駅舎はそのまま展望台の施設及びホテルと一体化しています。

 途中駅からもトレッキングのコースが幾筋も設けられており、有名な「逆さマッターホルン」を狙える場所もこのトレッキングコース沿いにあります。途中駅で降りて、途中駅で乗って、そのまま麓に帰るというルートも観光的には一般的です。

 以前のブログでもご紹介したように、ゴルナーグラート鉄道と途中駅から眺めたマッターホルンの眺めは忘れ得ぬものでした。スイスの鉄道の旅は、ご年配の方が好む印象がありますが、決して若い人が楽しめないということではありません。音の無い世界で眺める神秘の景色は誰もが楽しめるものだと強く確信しています。海外旅行のご検討の際にはぜひおすすめしたい場所ですね。

 次回は、名峰ユングフラウに登るスイスの鉄道から、素晴らしい車窓をお伝えします。



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by vivid_bit | 2014-06-29 22:29 | EF24-70mm L USM
最終日・東横線渋谷駅・そして人(再掲)
 東急東横線渋谷駅の地上駅舎が、ついに最後のときを迎えます。2013年3月15日終電をもって地上駅舎での営業を終了し、明日16日からは駅舎を地下化し、東京メトロ副都心線との直通運転がスタートします。

 これに伴い渋谷駅手前の代官山駅から約1.4kmの線路が地下化され、地上を行き交う電車の姿を見ることもできなくなります。その最後の様子を撮影しました。

 (2014年3月16日、地下化一周年を記念して写真を追加し、再編集しました。)

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Leica M8  + Voigtlander SUPER WIDE HELIER 15mm F4.5 II 

 金曜日の午後11時、多くの人が渋谷駅の駅舎に向けてカメラを向けている光景がそこにはありました。その多くは一般の人で、鉄道愛好家という雰囲気はありません。多くの普通の人に愛され、この場所を通じてドラマがあったことが分かります。

 明るく光る駅舎の中を多くの電車が行き来する日は、今日が最後です。地上駅舎自体は1927年から、そして現駅舎自体は1964年から使われてきましたが、もう地上で見ることはできなくなります。



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 世界的にも屈指の乗降客数を誇りながら、地下に渋谷川が流れる窮屈な立地にあるこの駅舎もいよいよ最後です。

 これだけ有名な場所でありながら、駅東側はかなり雑然としています。この雑然としたところが渋谷らしいといえば渋谷らしいと言えますね。

 ただ、この渋谷の中心地は、すでに竣工した渋谷ヒカリエに加えて、今後東横線駅舎跡に建てられる予定の地上46階、高さ約230メートルの高層ビルなどの巨大な建築物が林立することにより、都内屈指の高層ビル街に姿を変える見込みです。戦前の東横電鉄・玉電時代から続く不思議なカオスさを持つ駅周辺の雰囲気もがらっと変わることになるでしょう。

 すでに明治通りそばのタクシー乗り場や銀座線近くでは、巨大な高層ビル建設に向けた準備が進んでいます。


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 駅前の歩道橋には多くの人がいましたが、時間も遅いせいか激しく混雑というほどではありません。

 東横線の駅写真を撮られているプロカメラマンの中井精也さん(とテレビ局の取材陣)もちょうど歩道橋の上に来ていました。

 激しい混雑というほどでもないため、立ち止まらないなどの注意もされることなく、皆思い思いに最後の風景を見つめています。
 「85年分のありがとう 東横線渋谷駅」と題した東急電鉄の自社広告も感動的で、多くの人が写真に収めています。みんなFacebookにアップしたのでしょうか。


最後の警備


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 駅員や警備員、東急スタッフが総動員で警備に当たります。



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Leica M8  + Voigtlander SUPER WIDE HELIER 15mm F4.5 II 



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Leica M8  + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical 



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Leica M8  + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical  

 後者ホームには多くの警備員が配置され、立ち入れないようにしていました。時間が遅くなりにつれ、警備員以外にも東急社員が総出で対応に当たります。改札口付近ではスタッフが人間の壁を作り、人を誘導しています。

 上の写真で映り込んでいる女性が、いかにも普通の方という感じでお分かりのように、最後に集まっていた多くの方は一般の人たちでした。また変な騒ぎも起きず、もみ合いも無く、秩序正しいままカウントダウンが進んでいきました。
 最終電車はこの次です。刻一刻とその時が近づきます。


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Leica M8  + Voigtlander SUPER WIDE HELIER 15mm F4.5 II 
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Leica M8  + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical  

 仕事帰りの皆さんも、ホームの模様と最後に入線してくる車両をカメラに納めようとしています。



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Leica M8  + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical  

 電光掲示板に多くの人がカメラを向けます。

 ほとんどの人が何かしら撮影されてましたね。皆に愛されている駅だということの証拠ですね。




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Leica M8  + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical  

 ついに元住吉行きの最終電車が出発します。

 この電車と次の回送電車をもって、東横線代官山駅と渋谷駅間の地上線は営業を終了し、同時に地下に建設中であった線路と、現在の線路を接続する作業が開始されます。代官山駅ではその切り替え工事のために多くの工事関係者が待機している頃です。

 ちなみに最後の回送電車は武蔵小杉駅から渋谷に到着した臨時の上り最終電車の折り返しとなる電車です。この最終の上り電車には多くの鉄道ファンが乗車していました。
 多くの人が最後の下り電車に乗りこみました。中には電車の中から撮影している人もいます。普段駅で撮影しているのは鉄道ファンだけですが、今日は誰もがこの様子を記録しています。



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Leica M8  + Voigtlander SUPER WIDE HELIER 15mm F4.5 II 

 最終電車がゆっくりと発車していきます。

 さようなら渋谷駅! 今までありがとう!


■過去の記事

■ブログご紹介

 さよなら渋谷地上駅 / SAILIN' SHOESさん
http://blog.goo.ne.jp/funamyu/e/2f049fd98448c6f669b2541e6330e80f
最終日のお写真を朝昼夜と掲載されており、当時の空気感が伝わってきます。
NEX-6で撮影されたキレのあって透明感のあるお写真が美しい!

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by vivid_bit | 2014-03-16 21:53 | NOKTON50mm F1.5
X-Pro1を持ってトゥールーズへ
 フランス南西部の大都市・トゥールーズ。煉瓦で出来た歴史ある建物と多くの学生が溢れる活気ある街です。ホテルに重い一眼レフを置き、X-Pro1を持って街へ繰り出します。

 路地裏の奥には教会がそびえ立ち、その前を多くの学生が横切っていきます。日没が近づき明るい光が、煉瓦の街を覆っていました。

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X-Pro1 + XF18mmF2R フランス トゥールーズ ジャコバン修道院付属教会前

 富士フイルムX-Pro1は、ローパスレスという仕様により非常に繊細な像を結ぶカメラです。したがって、石造りや煉瓦造りの建物や石畳の道路を精巧に表現してくれます。その一方でギスギスしない表現を見せてくれるフジノンレンズ群は、情緒ある情景を演出し、機械的になりすぎない表現を実現します。(一方でSIGMA DP Merrillシリーズも、個性的な表現をする機械として大いに活躍してくれます)

 トゥールーズを代表する建物であるジャコバン修道院を遠くに見通し、四方を歴史ある建物に囲まれたこの空間を表現するのに、適切な描写をしてくれる一台と言えます。

 ジャコバン修道院はヤシの木のような支柱のあるゴシック建築として、この街を代表する存在なのですが、残念ながらこの日は入館できませんでした。ガロンヌ川にかかるポンヌフ橋( Pont Neuf )付近へ歩きます。


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X-Pro1 + XF18mmF2R フランス トゥールーズ

 海外旅行の中でも、特に都市中心の旅行においては、食べ物を撮影したり、夜の情景を撮ってみたりと、色々なシーンに出くわします。被写体に寄れないライカだけでは、食べ物の写真は諦めないといけないですし、夜のシーンではノイズも気になります。動的なものまでは撮らないまでも、街をゆく人々の姿に対してピントを一瞬で合わせたいときなど、マニュアルフォーカスではどうかなという場面も多いと思います。またレンズの性能にもこだわりたいという人も多いのではないでしょうか。

 これらの条件を充たし、かつ一眼レフほど威圧感を与えることなく、風景に溶け込んだ形でスナップできるという意味で、富士フイルムミラーレスのカメラは最適だと思います。さらに言えば、肉眼で美しい情景を捉えながら、その一瞬を切り取ることができる目の延長ツールたりうるX-Pro1こそが、Xシリーズの中の旅行向けベストマシンだと私は考えます。


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X-Pro1 + XF18mmF2R フランス TGV車内(トゥールーズ~カルカソンヌ間)

 トゥールーズからは大西洋側のボルドー、地中海側のモンペリエ・エヴィニョン方面、さらにはスペインのバルセロナ方面に高速列車のTGVが走っています。トゥールーズとバルセロナを結ぶTGVは昨年12月に開業したばかり。路線網も徐々に進化しています。

 ただ、実際には高速専用線が敷かれているわけではなく、いわば山形新幹線、秋田新幹線のように、在来線の線路の上を高速車両が走っているだけであり、各主要都市へのアクセスはそれほど良いとは言えません。エアバスの本社があるからでしょうか?(笑)

 座席背面にはTGV Magazineという雑誌が置いてあります。新幹線のグリーン車に置かれているWEDGEほど立派な雑誌ではないですが、グローバルなカルチャーを俯瞰した記事等が掲載されていて、なかなか興味深いです。国が変われば機内誌も変わるわけですね。



d0105068_02211875.jpgトゥールーズ(Toulouse)
フランス南西部ミディ・ピレネー地域圏の首府。
都市圏人口110万人。(フランス国内で第6位の規模)

この地独特のピンク色の煉瓦の色から、「バラ色の都市」と呼ばれている。エアバス社の本社が置かれており、ヨーロッパにおける航空宇宙産業の中心地でもある。

日本から直行便無し(日本からはパリまたはアムステルダム経由)。

トゥールーズ近郊の美しい町の写真はこちら → サルラ


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by vivid_bit | 2014-02-21 17:55 | XF18mmF2 R
トラムのある街・ボルドー by NOKTON 50mm F1.5
 トラムが走っている街は独特の温かさがあります。色々な理由はあると思いますが、街全体が車一色に染まらずに、人や歴史との調和というものを人々が大事にしているからかもしれません。

 ボルドーもそういった面が色濃い街だと思います。そして、大西洋に注ぎ込むガロンヌ川の左岸に広がる世界遺産の指定地区をトラムは走ります。近未来的なデザインの車体と歴史ある街が調和しているのが何とも不思議に思いませんか?

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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical フランス・ボルドー


 このトラムはご覧の通り架線がありません。どうやって電気を引いているのでしょうか? 電池でしょうか? いえ、レールをよく見て下さい。2本のレールの間に、なぞの線が一本ありますよね。この線の地下に電気を流す第三のレールがありまして、いわゆる第三軌条方式と呼ばれる仕組みなのです。実際にこの集電レールはほとんど隙間がなく、その下に電気が流れていることはもちろん、その下にトラムからどうやって差し込んでいるのかも分からない程です。

 第三軌条方式といえば東京では銀座線があります。銀座線のホームから線路の反対側を見ると電流注意のプレートが出されているのですが、このトラムにはそうした注意は一切ありません。確かに、この下に足を突っ込んでしまうような危険性は無さそうです。

 フランスでは各都市において野心的な交通システムの導入がなされることがありますが、ボルドーの第三軌条方式(路面集電システム)はその最たるものと言えそうです。



アラン・ジュペ市長の施策とトラムの関係

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 このトラムの整備は、当時のアラン・ジュペ市長が進めたものですが、単にトラムの整備だけではなく、ガロンヌ川沿いの歴史地区の整備として一体的に進めたものです。ガロンヌ川沿いのフェンスを撤去して、市民に対して自由に開かれた公共空間が提供され、同時に歴史との調和が図られました。この写真でお見せした水盤もそのときの改革で作られたものです。

 結果として、これらの都市再整備が世界遺産登録につながりました。ですので、世界遺産の街にトラムを通したというのは少し間違った見方でして、両者の再構築・再整備は密接不可分だったのだと思わなければならないでしょう。




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 日本では各地で世界遺産の登録を目指して活動が行われています。しかし、その活動は形式的なものに過ぎるのではないでしょうか。街を形取った歴史の再生と、今を生きる人々の足の整備を一体的に考え、その成果として登録を得るという発想があるでしょうか。鎌倉市が非常に拙速な申請により実質NGが出て、当分の申請活動ができなくなりましたが、ボルドーの取り組みと対比するとそれは当然の結論と言わざるをえません。

 一時期、ボルドーのアラン・ジュペ市長は、フランス共和国の首相も兼務していました(ジャック・シラク政権)。その後、国防大臣と外務大臣にも就任しており保守政界の大物と言える人物です。市長と首相を兼務できるという制度上の違いはありますが、日本でそのような大人物が地方自治体にいるのかというと、暗澹たる気分になってしまいます。

 世界的に魅力のある都市整備には、それだけの強力な政治力が必要だと認識しないといけませんね。


ボルドーのトラムと街の人々と


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 政治のありようとは無関係に、電停で待つ人々の姿にもドラマがあります。

 カメラ片手にただこのトラムの路線沿いを歩いていたのですが、あらゆる瞬間にドラマがあり、全く飽きることがありませんでした。

 そしてこの写真。トラムの通過に合わせてカメラを構えていたら、ピースしてくれました(笑) すれ違ってお互い笑顔。嬉しいですね。

 パリはいかにも大都会といった雰囲気でしたが、ボルドーのほどよく気ままな都会さと自由さがとてもいいです。

 以前取り上げたプラハ もそうですが、街に歴史が溶け込んでいる街は、時代の気ままさに左右されない独特の空気が市民に根付くのかもしれません。



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 先代のノクトン50mm (NOKTON 50mmF1.5 Aspherical)で撮影していますが。ピントの切れも良く、ボケも自然なので、レンズのクセを意識せずにありのままにカメラを楽しめる一本です。

 難を言うなら写りが良すぎるというところでしょうか(笑) ライカ使うならもっと味のある写真を撮りたいという人は多いかもしれません。

 さて写真に戻りますが、ボルドーのトラムは旧市街地の中心を通る庶民の足として大いに活用されていて、ほぼ満員の状態で運行されていました。この電停はサンタンドレ教会という名所であることに加え、乗り換えにも使われることもあって、特に利用者が多いようで、常に多くの人がトラムを待っています。



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 JR東日本元会長の山之内秀一郎氏が大学に講演に来たときに「路面電車はマニアのための乗り物」と切り捨てていたのですが、旧市街地の都市再生計画と調和した交通手段という点で、トラムの重要性は各国でも年々増しているように感じます。ボルドーにトラムが導入されたのも、その講演のずっと後でした。

 確かに日本は人口密度も高く、到底トラムの輸送効率では処理できない路線も多いとは思うのですが、京都のようにいまだにバスが幅をきかせている大都市も少なくありません。都市景観や環境への配慮、大規模公共投資を不要とするいう点で、見直すべき交通手段であるように思いますね。

 そして、都市スナップにはとても魅力的な被写体であることも、メリットに付け加えて頂ければと思います(笑)



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by vivid_bit | 2013-12-11 11:34 | NOKTON50mm F1.5
スイス・マッターホルンへの鉄路とモノトーン旅行記
 大自然のあるところは素晴らしい色で表現したいものですが、モノトーンで表現される陰影にも絶妙な美しさがあります。

 カメラを片手に電車でスイス・マッターホルンを目指します。


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EOS 5D MarkII + TAMRON SP AF 17-35mm F/2.8-4 Di LD Aspherical [IF]

 線路の傍らで乳白色の川が、谷間の村の合間をかき分けるように流れ、荒々しい波を立てています。電車はかなりの急勾配を登っていくのですが、それと同じく川も急勾配で流れていることになるのです。

 こんなダイナミックな風景が、マッターホルン観光で有名な街・ツェルマットを目指す電車の車窓から楽しめます。



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EOS 5D MarkII + EF24-70mm F2.8 L USM

 それにしてもこの乳白色は……あ、氷河が削った岩の色ではないかと気づいたとき、日本では無い別の地球科学的な場所に立っているという実感が湧いてきます。

 ミネラルウォーターを選ぶとき、何の考えもなく「硬水」「軟水」を選んでいますが、この水もヨーロッパ大陸に残る氷河と分厚い岩盤層が築いた味なのだと考えると、スケールの大きな話です。



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 列車の向かい合い席の間には小さなテーブルが設置してあります。この小さなテーブルの表面には、スイスの街と鉄道路線の描かれた地図がプリントされていました。旅の気分はより一層高まってきます。


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EOS 5D MarkII + TAMRON SP AF 17-35mm F/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] ヘルブリッゲン駅 ( Herbriggen )





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EOS 5D MarkII + TAMRON SP AF 17-35mm F/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] ランダの山崩れ跡

 さて、マッターホルン・ゴッタルド鉄道( Matterhorn-Gotthard-Bahn )のこの路線は氷河急行が通ることでも有名ですが、乗ったのは普通電車です。しかしながら車窓に合わせて席を自由に変えて、色々な眺めを楽しめるのは空いている普通電車ならではの楽しみです。ちなみに、すれ違った氷河急行はほぼ満席で、席移動など楽しめる雰囲気ではありませんでした。

 ランダ村の山崩れ跡を通過し、川沿いの鉄路を登る電車の前方に現れたのは、想像以上に荒々しい岩肌を見せながらも整った形状をしているマッターホルンでした。少し傾きつつある(といっても18時近いのですが)陽の光を受けて黄色に輝いています。乗客は慌てて窓に駆け寄りシャッターを切っています。

 普通電車で良かった。心から思ったのはこの瞬間でした。

 あっという間に列車は終点のツェルマットの駅に吸い込まれていきます。




ツェルマット駅前にて


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EOS 5D MarkII + EF24-70mm F2.8 L USM ツェルマット駅前

 ツェルマットには化石燃料を使った自動車は乗り入れることができません。ここでは変な形をした電気自動車(最新の電気自動車なんてものは無い)や馬車が大活躍していました。

 馬車は観光客にも大人気。タクシー代わりの馬が並ぶ不思議な雰囲気の駅前です。車がいないと街はこれほど前に静かになるものかと驚かされます。ただ欲を言うならば、馬車もいるほど観光地すぎてこの街に泊まるのは面白くないなと思ったのも事実です。



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 発車までの空き時間に絵葉書などを買って、駅近くの街を見て回りました。先ほどの写真のおばちゃんもそうですが、トレッキングの装備を手にした人がかなり多いという印象です。

 スイス旅行で思っていた疑問が確信に変わったのはここです。

 それは日本人があまり多くないのではないかということ。

 ツェルマットには呆れるほど多くの日本人で溢れているのではないかと思っていました。というのもスイスのツアーを見ると絶対にツェルマットに行くプランになっていたからです。ところが、ツェルマットの駅のホームや街を歩く観光客の容姿を見る限り、どうもそうではないようなのです。ヨーロッパ各国の方を中心にご年配の夫婦や家族がとても多く、想像していた観光地のイメージとは少し違っていました。

 これも鉄道一つで西ヨーロッパの各国から遊びに行くことができるという、交通の便の良さからこそなのかもしれません。



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 マッターホルン・ゴッタルド鉄道 ツェルマット駅

 ツェルマットでゴルナーグラート登山鉄道に乗り換え、さらに急な勾配を登っていきます。この鉄道は始点と終点で標高差が1400m近くあり、まさに「登山」としか言い様のない路線です。

 出発してしばらくすると眼下にはツェルマットの街並みが広がり、マッターホルンが目に飛び込んできます。




森林限界を超える


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 リッフェルアルプ駅を過ぎると森林限界を突破し、眺望が大きく開けます。リゾートホテルのあるリッフェルアルプ駅も大分高い場所にありましたが、列車は更に山を登っていきます。

 途中駅で鉄道工事の作業員達とすれ違いました。厳しい自然の中で、常にメンテナンスを続けているのでしょう。先ほどの写真にもあったように路線そばで大きな崖崩れが起きることもしばしばあるようです。




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 線路がカーブし、尾根の上を電車が登っていきます。

 そこで目に飛び込んできたのは更に大きな姿となったマッターホルンの姿でした。



リッフェルベルクへ

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 リッフェルベルク駅に到着します。

 リッフェルベルクの駅舎はスキー場のリフト乗り場のような風情です。ホームの反対側には牧草地が広がり、のどかなカウベルを響かせながら羊たちがやってきました。空は恐ろしく澄んだ青色をしています。草の葉は午後の陽光を受けて明るい黄緑色をしています。



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 駅前には何もありません。ホテルまで未舗装の道が続き、トレッキングコースの看板が行き先を示してくれるだけです。

 音も何もしません。

 音がしないということがいかに新鮮か。日常がいかにノイズに満ちあふれているかを痛感します。





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 リッフェルベルク教会

 ホテルのすぐそば、駅前とは思えない場所に人気の無い教会と美しい山並みが広がっています。神秘的な場所です。

 逆さマッターホルンを撮影できるトレッキングコースの終点近くにありますが、夕刻(といっても20時近くですが)にはほとんど通る人がいません。ただ静寂だけが広がっていました。山並みのシルエットと雲の動きがこの教会にとても合っています。実に美しく、素朴でした。また一度行きたいですね。

マッターホルンの美しい姿を描いたこちらの記事もご覧下さい。

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by vivid_bit | 2013-08-03 19:21 | EF24-70mm L USM
分岐点を探す旅 (M9片手に九州へ)
 LeicaM9を試しに使ってもよいとのお告げを頂き、これ幸いと九州へ。


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Leica M9 + Summilux 35mm F1.4 (2nd)

 夕暮れ時の雲の流れがダイナミックだ。路上にはすでに夜の空気が近づき、ヘッドライトの明るさが目に飛び込んでくる。







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Leica M9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 ASPHERICAL

 子どもの頃、新幹線に乗ることが多かった。

 早朝の東京駅から延々と新幹線に乗って博多までたどり着く。もう時間は午後の1時半だ。

 それからホームを変えて、熊本県南部にある人吉駅を目指して急行くまがわに乗り込む。ここから4時間以上の長い旅だ。

 人吉に着く頃には午後7時近い。だが、長い旅をした後に祖父と祖母に会える楽しみは格別であった。

 博多駅は旅の中間地点であり、都市から地方への分岐点という意識が心の中ではあった。

 ホームで鳴るジリジリというローカル色満点のあの響きこそ、分岐点の象徴だったように思う。

 博多駅に来たのは久しぶりだったが、現代JRを象徴する巨大な駅ビルに生まれ変わっていた。

 直線的なデザインが多用され、表示板は異様に明るく、都市の象徴とも言えるモダンな重厚感がある。

 だが残念ながら地方への分岐点という心のざわめきはそこには無かった。

 どこかで見たことのあるような光景。大宮駅、大阪駅、姫路駅、こんなあたりと雰囲気は変わらない。

 分岐点を探す旅。そんな気がした。









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Leica M9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 ASPHERICAL








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Leica M9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 ASPHERICAL

 現代的なデザインに生まれ変わった駅に現代的なMマウント対応レンズなので、ちっともライカらしくない絵である。

 でもCONTAXも愛する自分にはこういう絵が撮りたくなるシーンの方が多かったりする。

 やっぱり都会である。地方という感じがしてこない。





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Leica M9 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II

 特急みどりに乗り込み、まずは九州本線を進む。

 子どもの頃、特急かもめやみどりが博多駅を出発していくのを見て、うらやましいと思っていたのだが、
 それから随分たってしまった。人生初の長崎本線である。

 しばらく走ると、鳥栖駅が近づいてくる。

 鳥栖駅手前の貨物操車場は、九州の真ん中に攻め込んでいくのだとワクワクさせる場所だ。

 鳥栖は交通分岐点と子どもの時でも知っていたので、ここから長崎方向に入っていけるのかと思うと
 新鮮な興奮がある。

 M8では味わえなかった超広角の画角に、湿っぽい情景が合うようだ。









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Leica M9 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II

 人生初の長崎本線もあっという間に終わりである。

 所用で佐賀駅に立ち寄り、地元で人気のある定食屋「ゴッドマザーイマイ」に立ち寄る。

 なんとも県政関係者もよく使う場所なんだとか。

 ボリューム満点で色々な定食があり、すでに店は満員であった。

 マグロ串カツ定食を選んだが、予想以上にボリュームのあるマグロにしっかりしたコロモがついていて
 これがタルタルソースと絶妙に合う。他の定食と比べてオカズが少ないのかと思ったらそうでも無い。
 デザートが食べきれないほどであった。






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Leica M9 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II

 今度は「白いかもめ」885系列車に乗り込む。








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Leica M9 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II

 新鳥栖駅へ。

 新幹線改札に入る前に、一度改札を出て外を眺めてみる。

 何も無い。

 恐ろしいほど何も無い新幹線駅だ。

 だが、よく見ると道路は綺麗に整備され、まっすぐ延びた道路はがん治療専門の大型病院とつながっている。
 この病院には中国から治療しに来る患者もいる専門医療施設の整った病院だという。

 日本の里山を背景に新しい道が広がる光景には見覚えがあった。

 自宅周辺の港北ニュータウンだ。

 最初に道が開けたとき、まさにこういう眺めであった。

 地方へ踏み込む分岐点、そう思って着いた先は、過去の記憶の地だったのか。








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Leica M9 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II








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Leica M9 + Summilux 35mm F1.4 (2nd)

 新鳥栖から南を目指す。

 新鳥栖を出て、子気味の良い加速を見せつけてくれる九州新幹線。

 さすがは新幹線は違うと思うのもつかの間、あっという間に減速がはじまる。

 新久留米に到着。

 駅は新幹線型のホーム設計ではなく、本線と待避線が分離していない相対ホームだ。

 反対側に止まった博多行の列車もすぐそこに見える。

 考えてみれば幹線ではありえない光景な訳で、これはこれで新鮮だ。

 船小屋、大牟田、玉名とローカルな駅をつなぎつつ、熊本を目指す。

 それにしても速い。各駅に止まっていてもこの速さだ。

 急行くまがわでのあの長い旅路はなんだったのかと思う速さだ。







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Leica M9 + Summilux 35mm F1.4 (2nd)

 熊本も都会であった。

 熊本の中心地は駅周辺ではなく、熊本駅周辺は子どもながらにもちょっと残念な雰囲気があった。

 だが、今では駅の大規模な改修が進んでおり、モダンデザインの広場が駅前に広がっている。

 都市と地方の分岐点は、表面的に目に見える光景だけは決められないのだろう。

 モダンな駅前広場に入ってくる市電を見ながらそう感じていた。







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Leica M9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 ASPHERICAL



■こちらの記事もどうぞ!

ライカM8と駅の組み合わせでこのような記事もあります。
 → 最終日・東横線渋谷駅・そして人 http://kozalog.exblog.jp/18238743/

ライカM9とSummiluxの組み合わせでこのような記事もあります。
 → ズミルックスと由比ヶ浜の夕暮れ http://kozalog.exblog.jp/18764552/


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by vivid_bit | 2013-04-27 13:48 | Summilux 35mm F1.4
さよなら渋谷駅
3月15日で東横線渋谷駅の地上駅舎が閉鎖となり、16日から地下化されることになります。

長年親しんだこの駅舎ですが、中学時代から往復に使っていたので、簡単に計算すると2400回は通ったことになります。


スーパーワイドヘリアー15mmで撮る


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SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical IIで撮影しています。(換算20mm相当)

視界にはなるべく入らないように撮影していますが、渋谷駅には多くの方が集まり、駅の風景を撮影されていました。


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銀色のにくい奴。明日からは地下を走ることになるわけです。

駅舎のど真ん中に首都高速が通っているのもなかなか面白いところです。



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かまぼこ型の駅舎とももうお別れですね。



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着物屋のご主人も、毎日使った駅が無くなってしまうのは寂しいよねとおっしゃってました。

普通の人がカメラを向けている渋谷駅の姿を見ていると、多くの人に愛された場所だったんだなと痛感します。

こうして改札を通るのもなんてことは無い日常でした。




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終日混雑する渋谷駅ですが、恐らく最終日はとんでもない混雑になるんでしょうね。



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ノーファインダー撮影も楽しいですね。


Nokton50mmで撮る



東横線渋谷駅の地上駅舎がついに営業終了。本日朝から副都心線との直通運転が開始が開始されました。


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Leica M8 + NOKTON 50mm F1.5 (以下同じ)

今となってはこの景色も懐かしいですね。



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東横線で9000系の営業が終わること自体知らなかったのですが、運良く9001Fに遭遇。


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地上駅ならではの強い光と蛍光灯の色とコントラストが懐かしい。



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東急の車両の代替わりが進んで、ついこの間まで飽きるほど走っていた車両が無くなっています。

地上駅が無くなると同時に、色々な発見がありました。



ズミルックス35ミリと最後の渋谷駅


 そしてズミルックス35ミリで捉えた写真を掲載します。
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最終日の下り電車の姿です。

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by vivid_bit | 2013-03-14 01:51 | Summilux 35mm F1.4
横浜市営地下鉄グリーンライン・開業初日に旅する(2)
地下鉄グリーンラインの新しい電車の中は一見普通の電車と変わらないのですが、天井近くが傾斜しており、液晶モニターがドア上ではなく脇に付いています。ちなみに大江戸線のようなY字折り曲げ型の中吊り広告はありません。見通しが利くのはいいのですが、経営の非常に厳しい状態で大丈夫なのか心配になります。

EOS 5D
TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di LD Aspherical [IF]
横浜市営地下鉄 グリーンライン 車内
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日吉を出発した電車は、次々に真新しい駅を巡ります。幼い頃から聞きなれた土地を地下鉄で回るのは不思議な気分ですね。各駅でステーションカラーが決まっていまして、一目で分かるほどでした。どの駅も近未来的で、建築デザイン好きな自分としては非常に気になるところです。

高田駅は道路交通の要衝にあり、駅前広場が整備されています。しかしこのあたりは起伏に富んだ丘陵地帯でして、丘状の地形が、美しが丘→すみれが丘→北山田→東山田→久末・高田町北部→蟹ヶ谷・下田町→井田→日吉(矢上キャンパスを東端とする)と続いています。矢上川水系と早渕川水系に挟まれた部分が浸食されずに残っているためで、川沿いの地域と大きな高低差があります。

<参考>
EOS 3
EF 100-400mm L USM
川崎市高津区南部から北山田・有馬・美しが丘方面
(丘陵が続いているのが分かる)
d0105068_2125921.jpg

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そのためモータリゼーションが進展した今でも、丘陵部分と低地部分とを結ぶ道が貧弱だった影響が強く残っており、また概して未開拓の農地が多かった丘陵部分が高度経済成長期に大規模に開発されたこともあり、交通の便が滞った状態が今も残っています。

港北ニュータウン開発計画の影響を受けた地域や、東急が街区開発を行った地域はまだ良かったのですが、既存の開発地域はいかんともし難く、バスルートの開拓もままなりません。

今回早渕川沿いの低地部分を中心に地下鉄が通ったことで、丘陵部からバスルート等を使って通勤・通学客を集めるなど(サンヴァリエ日吉付近あたりから高田駅へのコミュニティバスの運行や、日吉・高田町間バスの東山田駅方面延伸など)、既存の交通インフラの問題点を克服するような対策を今後も期待したいところです。

また、このあたりは地形的には同一の丘陵部に属するにも関わらず、行政区域が川崎市と横浜市に分かれており、道路の延伸が遅れたり、鉄道が通らなかったりと交通インフラの整備が両市間の調整の遅れで、後手後手に回っているため、両市の連絡調整をしっかりしてもらいたいです。

EOS 5D
TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di LD Aspherical [IF]
横浜市営地下鉄 グリーンライン 中山駅
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センター北からセンター南の区間は地上を走ります。大規模開発が続いており、街並みの変化は依然として激しいものがあります。駅近くの街区にも大規模商業施設を開発できるスペースがまだまだ残っており、今後のニュータウン全体の発展と共に、商業施設の集積がさらに進みそうです。

ニュータウン区域を抜け、電車は川和町の地上区間に入ります。川和町はのどかな田園地帯と古い住宅地というイメージが強いのですが、古くは都筑郡(二俣川、西谷、都岡、現ニュータウン地区、柿生という広大な地域の行政区)の郡役所があった場所であり、川崎市と横浜市の市域の西進と共に、中心地としての意味を失っていった場所でもあります。その地が横浜市の手で新たに再開発されて生まれ変わろうとしているのは、何とも皮肉なものです。

そして電車は中山に到着します。明るい照明の下、開放感のある地下ホームです。

EOS 5D
TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di LD Aspherical [IF]
横浜市営地下鉄 グリーンライン 中山駅
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家族連れで電車を撮影している様子もしばしば見かけました。やはり動く電車の姿は人気ですね。

EOS 5D
TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di LD Aspherical [IF]
横浜市営地下鉄 グリーンライン 中山駅
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実際はこんな緑緑していませんが、緑色のタイルが側面に貼られています。正直なところ色付きタイルで地下鉄という組み合わせはありがち過ぎて、デザイン的には普通すぎるなと感じてしまいました。

EOS 5D
TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di LD Aspherical [IF]
横浜市営地下鉄 グリーンライン 中山駅
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池田輝政公からこんなメッセージも。

安全確保は当然ですが、経営効率の改善も極めて頭の痛い問題で、開通後はここが焦点になっていくでしょう。職員一人当たりの売上という水準で見ても、私鉄各社と比べてかなり低いとのことで、今後は一層の経営努力が必要となりそうです。今日は、開通ということでお祭り騒ぎですが、「横浜市市営交通事業あり方検討委員会」は、今現在の市営地下鉄の経営状況からすれば本来着工すべきでなかったとしています。

最近はニュータウンの開発が進み、市営地下鉄の経営状況は徐々に改善していますが、グリーンラインの開通と共に、地域全体でどのような相乗効果があるのか、交通手段としてどう発展していけるか、見守っていきたいと思います。


こちらの記事もどうぞ
横浜市営地下鉄グリーンライン・開業初日に旅する
http://kozalog.exblog.jp/7601996/

グリーンライン いよいよ開業!
http://kozalog.exblog.jp/7594349/

開業前日の横浜市営地下鉄グリーンラインで試乗会(2)
http://kozalog.exblog.jp/7593467/

開業前日の横浜市営地下鉄グリーンラインで試乗会
http://kozalog.exblog.jp/7592869/




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by vivid_bit | 2008-03-31 01:53 | SP AF17-35mm F/2.8-4


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全体
DP2 Merrill
SWH 15mm F4.5 II
Summilux 35mm F1.4
NOKTON50mm F1.5
Biogon 21mm F2.8
Biogon 28mm F2.8
Planar 45mm F2
Sonnar 35mm F2.8
Distagon 35mm F1.4
Planar 50mm F1.4
Planar 85mm F1.4
Vario-Sonnar80-200mm
EF-S10-22mm
EF50mm F1.4 USM
EF24-70mm L USM
EF85mmF1.8 USM
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