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聖地・ルルドと巡礼の旅

聖地誕生


 フランスとスペインの国境にそびえるピレネー山脈。その麓に小さな街、ルルド( Lourdes )があります。

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FUJIFILM X-Pro1 + フジノンレンズ XF35mmF1.4 R フランス・ルルド ロザリオ大聖堂

 1858年、貧しい家に育った少女・ベルナデッタ( Bernadette Soubirous )は、ルルドの洞窟の中でまばゆい光に包まれ白い服を着た不思議な女性を目撃し、その出来事が街中に騒動を巻き起こします。その後もベルナデッタが洞窟を訪れる度に、不思議な現象は続いたため、日増しに洞窟を訪れる人は増え、小さな街の混乱はさらに増していきました。混乱の拡大を恐れた検事が彼女を拘禁しようとしたときには、街の人が暴動を起こしかけたほどです。

 その女性の正体は分からないままでしたが、ある日ベルナデッタは、その女性から自分は「無原罪の御宿り(むげんざいのおんやどり / 現地方言: Que soy era Immaculada Councepciou / ラテン語: Immaculata Conceptio Beatae Virginis Mariae )」であると聞き、神父に伝えます。この言葉は、聖母マリアに関するカトリック教会における教義を示しており、ラテン語どころか標準フランス語すら話すことの出来ないベルナデッタには知り得ない言葉でした。このことから、聖母マリアの出現であると信じられるようになったのです。

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FUJIFILM X-Pro1 + フジノンレンズ XF35mmF1.4 R フランス・ルルド 無原罪の御宿り大聖堂

 不思議な出来事はこれだけに留まりません。女性の言葉を受けてベルナデッタの示した地点からは泉が湧いたのです。治療不可能な難病の人がこの泉の水に浸ったところ、その難病が治癒したという出来事が起こり、カトリック教会から正式に「奇跡」と認定される事例が相次いだのです。この場所は「ルルドの泉」と呼ばれ、病を持つ多くの人が訪れる聖地となりました。ベルナデッタは35歳で亡くなりますが、その死後の1933年に正式に列聖され、ブルゴーニュ地方ヌヴェールのサン・ジルダール修道院で安らかに眠っています。

聖地への旅


 ルルドへは、フランス南西部の大都市・トゥールーズから直通の特急列車(インターシティ)で2時間ほどの距離です。直線的な屋根構造が印象的なトゥールーズ・マタビオ駅に入線していたのは、2列+2列で構成されるローカルな雰囲気の車両でした。蛍光灯もなんだか古くさい造りですよね。

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EOS 5D Mark II + タムロン SP AF17-35mm F/2.8-4  トゥールーズ・マタビオ駅


 トゥールーズ・マタビオ駅を出発すると、トゥールーズの市街地がしばらく続きます。ミディ運河を越え、郊外に出ると急に農地が一面に広がり、路線も曲がりくねりながら進んでいきます。日本の在来線も真っ青のクネクネ度合いで、とてもスピードは出ません。

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 途中に大きな駅は無く、まさにローカル線といった雰囲気ですが、途中のタルブ駅から西側はTGVが走っているため、駅にTGVの車両が何編成も止まっています。

 タルブを出ると、進行方向左手にはピレネー山脈が近づいてきます。美しい山並みに見とれていると、牛が放牧されている草原の真ん中にDHLやマレーシア航空などの様々な機体が目に飛び込んで来ました。中には機首部分が切り取られ、輪切りのようになっている機体もあります。まさにこれは飛行機の墓場ではないですか!

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 地図を見てみると、タルブ・ルルド・ピレネー空港の北側に当たるようです。タルブ・ルルド・ピレネー空港はルルドへの巡礼者を迎える小さな空港で、チャーター便が多くを占めているそうです。そんな空港の脇に、民間航空機のスクラップを行う工場が併設されているのは何とも不思議な話です。

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by google Map

 聖地に行く前に墓場を見ることになるとは思いませんでした。間もなくして列車はルルドの駅に到着します。駅周辺の交通量はわずかで、多くの巡礼者を迎え入れている場所とは思えないほど静かです。山の上にある駅から坂を下り、一旦ホテルに荷物を預けて、ルルドの中心地へ向かいます。


聖域を行く


 ルルドの中心部には「聖域」(サンクチュアリ)と呼ばれるエリアがあり、規模の大きな礼拝堂が建っています。入口側にはロザリオ大聖堂があり、内部にネオ・ビザンチン様式が、外部にロマネスク様式が複合的に用いられています。冒頭に取り上げたドームは、まさにネオ・ビザンチン様式の典型と言えるでしょう。広い空間を生かし多くの人々が祈りを捧げており、ミサも頻繁に行われているようです。また聖母マリアが出現したとする洞窟の上には無原罪の御宿り大聖堂が建っており、これがルルドの象徴として認識されている建物になります。ただし、遠くからはどちらも一体化しているように見えます。

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FUJIFILM X-Pro1 + フジノンレンズ XF35mmF1.4 R フランス・ルルド ロザリオ大聖堂

 新しく生まれた聖地ということでもあり、所々に現代的な要素を垣間見ることができます。またX-Pro1とXF35mmのペアが、この雰囲気を忠実に描写してくれます。

 聖堂はここだけでなく、なんと地下にもあります(聖ピオ10世地下大聖堂)。横浜大さん橋のような、内部に柱の無い巨大空間が広がっており、2~3万人を収容可能な規模だそうです。大規模なミサも行っているのですが、いかんせんカトリック信者でない(特段の信仰を持ってないですが)私が安易な気持ちで参加するのは憚られるところであり、一旦ホテルに戻ることとします。


ろうそく行列の夜


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 ベルナデッタが、聖母マリアを目撃したすぐ後から始まった洞窟前のろうそく行列は今も続いており、毎日夜9時に多くの人が列を作ります。様々な国の巡礼団が訪れており、車いすの老人も多く見受けられます。「アヴェ・マリア」と皆で歌いながら列は進みます。

 X-Pro1は高感度でも絵が崩壊せず、ろうそくが彩る光景を見事に描き出してくれました。ただ、かなり強めのAF補助光が出るため、皆様を驚かせてしまって申し訳無かったです。(X-Pro1では、その名も「マナーモード」という機能でOFFにできます)

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 各国の色々な人が一斉に祈りを捧げる姿は、非常に印象的です。暖かいろうそくの光が延々と続き、行列が途切れません。手元の旗やボードを見ているとポーランドなどの東欧圏・旧ソ連圏の方が多いようでした。世界から巡礼者を集めていることがよく分かります。

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 聖堂前に集まった群衆は改めて祈りを捧げます。世界から集まった人々が祈る夜はこうして更けていくのでした。




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by vivid_bit | 2014-08-03 18:28 | XF35mmF1.4 R
独特の提案力 それがDP2Merrillを使う理由
 シグマからのMerrillシリーズの後継となるdp Quattro(本シリーズより小文字のdpが正式名になったようです)が発売されました。実際に手に取ってみると、シャッターを押し込んでからタイムラグなくすぐ撮影でき、DP2 Merrillでは恐ろしいほど待たされた書き込み時間も、dp Quattroではとにかく速く、これはテンポ良く撮影できるマシンだなと感心しました。実際に撮っていないので肝心の絵作りについてはノーコメントですが、とにかく普通のマシンらしくなってきたなというのが直感的な印象です。

 一方でMerrillシリーズについては、これほど使い手を選ぶカメラは無いと感じています。マイナスの面もありますが、やはりプラスの面は唯一無二の部分が多く、特に使い込むほどに味が出る描写には毎度驚きがあります。

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SIGMA DP2 Merrill パリ ルーブル美術館

 写真とは元来撮影時に全てをコントロールしきれるものではなかったはずです。フィルムカメラを使われていた方にはよく分かると思うのですが、現像をして実際に上がってきたものを見て、大喜びしたり、驚いたり、がっかりしたり、反省したりというのを繰り返すことで、写真の面白さを学ぶことができたのです。今は今の写真の楽しみがあるのは事実ですが、一方で撮影時に予測できなかった絵作りの提案を与えてくれるカメラはそう多くありません。

 その点でDP Merrillシリーズは毎度想像を超える提案があり、こちらの成長さえも促してくれるような力さえあります。

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 パオロ・ヴェロネーゼ「カナの婚礼」

 陰の部分が緑がかったり、肌が土気色になったり、なんとも乱暴なところがあるのですが、お前がピンポイントで見せたい部分はこれなんだろ……という提案を逆に食らった感があります。確かに素直な描写ではありません。しかし左腕のピンクのウォッチと右腕の水色のリストバンドの色彩のコントラスト、そして日本人ではあまり見ないような、力強くこんがり焼けた腕のリアル感、大作「カナの婚礼」を取り囲み密集する人々とそのサングラスに映り込む鈍い照明光といい、何とも不思議な魅力のある描写ではないですか。

 ちなみにこの絵の反対側にはかの有名なモナリザが掲げられています。(この部屋がルーブル美術館の中で一番混んでいると言っても過言ではないでしょう)

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「サモトラケのニケ」( Victoire de Samothrace )

 そもそも最初にこのカメラに興味を持ったのは、東京・中野のフジヤカメラの店員さんからの「独特な空気感という意味ではDP2 Merrillが面白いですよ。Leica X2なんて目じゃないです。」という一言でした。解像度番長的な扱いを受けるMerrillシリーズですが、個人的には解像度云々というよりも、この独特の空気感とそれによって生み出される驚きの提案力に今も惚れ込んでいます。


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SIGMA DP2 Merrill パリ・モンマルトル 「メゾン・コリョン」( Maison Collignon / 映画「アメリ」のロケ地)

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パリ・モンマルトル ジュテームの壁

 デジタルカメラの寿命は短いと言われてきました。確かに非デジタル時代のライカのようなメカニカルなカメラと比べれば、メンテナンス可能な期間等を考えると寿命は短いかもしれません。しかし一方で、一般家電以上にある程度長期に渡って愛用できるデジタルカメラも増えてきたという印象がします。どんなシーンでも使える万能カメラだけでなく、少し独特な絵にチャレンジできるカメラを一台手元に置いておくのも面白いのではでしょうか。


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by vivid_bit | 2014-08-03 12:51 | DP2 Merrill
X-Pro1を持ってトゥールーズへ
 フランス南西部の大都市・トゥールーズ。煉瓦で出来た歴史ある建物と多くの学生が溢れる活気ある街です。ホテルに重い一眼レフを置き、X-Pro1を持って街へ繰り出します。

 路地裏の奥には教会がそびえ立ち、その前を多くの学生が横切っていきます。日没が近づき明るい光が、煉瓦の街を覆っていました。

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X-Pro1 + XF18mmF2R フランス トゥールーズ ジャコバン修道院付属教会前

 富士フイルムX-Pro1は、ローパスレスという仕様により非常に繊細な像を結ぶカメラです。したがって、石造りや煉瓦造りの建物や石畳の道路を精巧に表現してくれます。その一方でギスギスしない表現を見せてくれるフジノンレンズ群は、情緒ある情景を演出し、機械的になりすぎない表現を実現します。(一方でSIGMA DP Merrillシリーズも、個性的な表現をする機械として大いに活躍してくれます)

 トゥールーズを代表する建物であるジャコバン修道院を遠くに見通し、四方を歴史ある建物に囲まれたこの空間を表現するのに、適切な描写をしてくれる一台と言えます。

 ジャコバン修道院はヤシの木のような支柱のあるゴシック建築として、この街を代表する存在なのですが、残念ながらこの日は入館できませんでした。ガロンヌ川にかかるポンヌフ橋( Pont Neuf )付近へ歩きます。


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X-Pro1 + XF18mmF2R フランス トゥールーズ

 海外旅行の中でも、特に都市中心の旅行においては、食べ物を撮影したり、夜の情景を撮ってみたりと、色々なシーンに出くわします。被写体に寄れないライカだけでは、食べ物の写真は諦めないといけないですし、夜のシーンではノイズも気になります。動的なものまでは撮らないまでも、街をゆく人々の姿に対してピントを一瞬で合わせたいときなど、マニュアルフォーカスではどうかなという場面も多いと思います。またレンズの性能にもこだわりたいという人も多いのではないでしょうか。

 これらの条件を充たし、かつ一眼レフほど威圧感を与えることなく、風景に溶け込んだ形でスナップできるという意味で、富士フイルムミラーレスのカメラは最適だと思います。さらに言えば、肉眼で美しい情景を捉えながら、その一瞬を切り取ることができる目の延長ツールたりうるX-Pro1こそが、Xシリーズの中の旅行向けベストマシンだと私は考えます。


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X-Pro1 + XF18mmF2R フランス TGV車内(トゥールーズ~カルカソンヌ間)

 トゥールーズからは大西洋側のボルドー、地中海側のモンペリエ・エヴィニョン方面、さらにはスペインのバルセロナ方面に高速列車のTGVが走っています。トゥールーズとバルセロナを結ぶTGVは昨年12月に開業したばかり。路線網も徐々に進化しています。

 ただ、実際には高速専用線が敷かれているわけではなく、いわば山形新幹線、秋田新幹線のように、在来線の線路の上を高速車両が走っているだけであり、各主要都市へのアクセスはそれほど良いとは言えません。エアバスの本社があるからでしょうか?(笑)

 座席背面にはTGV Magazineという雑誌が置いてあります。新幹線のグリーン車に置かれているWEDGEほど立派な雑誌ではないですが、グローバルなカルチャーを俯瞰した記事等が掲載されていて、なかなか興味深いです。国が変われば機内誌も変わるわけですね。



d0105068_02211875.jpgトゥールーズ(Toulouse)
フランス南西部ミディ・ピレネー地域圏の首府。
都市圏人口110万人。(フランス国内で第6位の規模)

この地独特のピンク色の煉瓦の色から、「バラ色の都市」と呼ばれている。エアバス社の本社が置かれており、ヨーロッパにおける航空宇宙産業の中心地でもある。

日本から直行便無し(日本からはパリまたはアムステルダム経由)。

トゥールーズ近郊の美しい町の写真はこちら → サルラ


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by vivid_bit | 2014-02-21 17:55 | XF18mmF2 R
ツァイスレンズで、フランス・サルラの街を切り取る(その2)
 前回の記事の続きです。バリオゾナー80-200mmを持ち出して、フランス南西部アキテーヌ地域圏の街・サルラ(サルラ=ラ=カネダ)を旅します。

(フランス・サルラの写真を全6回に渡って特集しています。→ サルラ  )

 フランスには、フランスの歴史的・文化的の文化財を保護し、不動産の修繕を促進する通称・マルロー法という法律が1962年に制定されており、旧市街地の保護、修復、利用を促進する役割を果たしました。このマルロー法の適用第一号となったのがこの街・サルラだったのです。

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Canon EOS 5D MarkII + Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4 (MM) フランス・サルラ Sarlat-la-Caneda (以下全て同じ)






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 日本で言うところの鎌倉時代の頃から教会の司教区に属し、戦乱をくぐり抜けながら発展してきた街ですが、フランス革命によって司教区が廃止されてからは、この街の独自性も薄れ、歴史の波からは取り残されていったそうです。

 逆に今では古い街並みと伝統の食文化が残っていたことで、新たな魅力が発見され、観光で大いに栄えることとなったというのは皮肉なものです。


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 この地域は第1次大戦時も、第2次大戦時も戦線からは遠く、そのままの街並みが綺麗に残っています。もしスペインが枢軸国に加わっていたら、スペインに上陸した連合軍がフランス方面へ押し寄せ、この地域も戦火に巻き込まれたかもしれません。逆にスペインが連合国に加わっていたら、ドイツ軍と連合国との間でフランス南西部で激戦が展開されていたことでしょう。

 こうした街並みを見ること一つを取ってみるだけで、歴史というものの大きさを感じます。


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 フランス南西部の町をいくつか回りましたが、どの街に行ってもピザ屋が繁盛しています。特にこの店はホテルのオーナーからもお薦めされた店でして、この街では一番のピザ屋なのかもしれません。
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 ただの路地すらも美しく、何時間歩いても飽きません。狭い路地が延々と続く町ですが、写真を撮るには最高のシチュエーションです。旧市街地は車の進入ができないため、お店は堂々とテーブルを出し、歩行者は車を気にせず、街中を歩き回れます。

 パリで写真を撮ろうとすると、通りが大きすぎて車が目立ち、あまり面白い写真は撮れませんでした。逆にサルラは人が歩くのに絶妙な路地の広さで、ナトリウムランプで照らされた夜の路地も実に絵になります。


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 このポスターは何なんだろうと今更ながら思い返し、調べて見ると、"Sarlat vue du CIEL"とは「空からサルラ」という意味で、聖マリア教会の屋上まで360度シースルーのエレベーター方式で上がり、そこから眺めを楽しむ施設だったようです。下からはただの教会にしか見えないので、こんな設備があるとは知りませんでした。

 このサルラでは小売店でもしっかりお昼休みを取ります。12時から14時までは土産物店も閉まってしまうので、この従業員の方も長いお昼を楽しんでいるのかもしれませんね。

 今回ブログで取り上げているのはまだ一都市(サルラ)だけでして、まだまだ大量の写真があります。今後も掲載していくのでぜひご期待下さい。

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by vivid_bit | 2013-10-27 13:05 | Vario-Sonnar80-200mm
ツァイスレンズで、フランス・サルラの街を切り取る
 古くからカメラを持っている人の間では「カールツァイス」という言葉が、独特なブランド感を持っていることはご存知のことでしょう。そのツァイスと非常に密接な関係にあったマシンが、日本の京セラが産み出した一眼レフカメラCONTAXシリーズです。私も散々CONTAX G2CONTAX T3 の写真を取り上げていますが、やはり大本はこのシリーズと言うべきでしょう。

 ちなみに、今になってCONTAX Aria の人気が再燃しているようです。このコンパクトに整ったデザインは「いかにもカメラらしい」という佇まいと、レトロなかわいさが両立していて実に見事だと思っています。私がこのカメラに手を出したのは、このデザインがあったからに他なりません(シャッター音だけは気にくわないのですが)。残念ながらCONTAX Ariaは、このミディピレネーの旅ではお休みしていたのですが、近くに軽くお出かけするにはとても良いカメラだと思います。

 さて、今回の旅では、メイン機のEOS 5D MarkIIにアダプタを介して接続する形で、一眼レフCONTAX向けのカールツァイスレンズを持参しました。カールツァイスのブランドネームが振られたレンズは今も次々に発売されていますが、私が持っているのはマニュアル機だったCONTAXシリーズ向けのものなので、EOS 5Dに付けてもオートフォーカスは効きません。しかし、のんびりした街中で撮るのに、零コンマ何秒というキビキビとしたオートフォーカスは必要なく、むしろ街の雰囲気にはマッチしていたように思います。

 今回取り上げるVario-Sonnar(バリオゾナー) T* 80-200mm F4という望遠レンズは、決して高価ではなく、むしろ私が持っているレンズの中で、1位、2位を争う安さでした(中古価格)。ところが到底そう思えないいい写りを見せてくれます。このレンズを持って、これまでご紹介しているフランス南西部の美しい街「サルラ」(サルラ=ラ=カネダ)を旅します。


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Canon EOS 5D MarkII + Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4 (MM) フランス・サルラ Sarlat-la-Caneda

 午前中のきりっとした光の中で、あたかもセットなのではないかというぐらいに整った写りを見せてくれます。コントラストもしっかりしていて、色の乗りも良く、最近発売されたレンズなのではないか……というぐらいに、とても現代的な写りをしてくれます。後で写真を見たときに、本当にこのレンズで撮ったんだっけと調べ直したぐらいです。

 メニューはこの地方に典型的な並び方になってますすね。



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 この写真では多少距離を取っていますが、最短撮影距離が1mであり望遠200mm端ではマクロ的な撮影もできます。かなり模型チックなボケ方になり非常に面白い描写ですので、また別の機会にご紹介したいですね。


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 とても素直なボケを見せてくれる富士フイルムのXF35mmF1.4R とは違って、こちらはさすがにクラシカルなボケですね。ただこれはこれで味があっていいわけです。




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 絞ると非常にシャープです。石造りの街並みにも似合う描写を見せてくれます。一昔のレンズであったことを忘れさせますね。さすがはカールツァイスです。




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 トンネル状になった通路の先に素敵なレストランが広がっています。サルラにはこのような場所がたくさんあって、どこを歩いていても切り取りたい空間に出くわします。

 闇の向こうに広がる赤色が眩しく、ツァイスらしいしっかりした写りがたまりません。それでいて廉価版のAFズームレンズを使うよりずっと安いのですから、少し上を目指したい人にぜひお勧めしたいレンズです。

 今まで旅先には望遠ズームレンズを持っていっていなかったのですが、このレンズによって改めて、旅先で撮れる幅の広がりというものを認識させられました。

 まだこのレンズの作品は載せていきますので今後の更新をご期待下さい。


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by vivid_bit | 2013-10-25 20:12 | Vario-Sonnar80-200mm
食材の宝庫! 料理を楽しむフランス南西部旅行記
(フランス・サルラの写真を全6回に渡って特集しています。→ サルラ  )

 東京赤坂にあるビストロ「コム・ア・ラ・メゾン」は、東京の老舗ビストロとして雑誌でも度々取り上げられる存在です。先日このお店にお邪魔して驚いたのは、料理もお酒もフランス南西部のものに限定していたことです。

 フランス南西部地方は、食材の宝庫とされ、フォアグラやトリュフの産地でもあります。

 旅で立ち寄ったサルラという街は、まさにその産地の真ん中にあり、路地にたくさんのフォアグラ屋さんが並んでいます。そう「コム・ア・ラ・メゾン」のシェフもサルラを訪れ、トリュフ祭を堪能したとか。サルラ話で大いに盛り上がりました。このアットホームな感じがこのお店の魅力ですね。


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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical フランス・サルラ Sarlat-la-Caneda

 さて、そのサルラの真ん中には教会があるのですが、特産品を扱う常設マルシェとなっています。どれもおいしそうでつい手が伸びそうになります。

 サルラに来る前に周辺の農地にも足を運んだのですが、広大な畑ではイチゴやクルミが収穫されていました。農業の豊かな地域だから料理もおいしいんでしょうね。

 マルシェには置いてないですが、この地域はタバコの産地でもあるそうです。



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Canon EOS 5D MarkII + Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4

 果物も絵になりますよね。

 前から持っていたのですが、本ブログ初登場のCarl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4 で撮影しました。最短距離近くのしっとり、ふわっとした描写がたまらないです。

 海外旅行に持って行くのは初めてのレンズではありましたが、望遠があるとさらに表現の幅が広がります。

 この果物は上のマルシェではなくPetit Casinoという昨今フランスでも増えているコンビニ(ミニスーパー)の店頭にあったものなのですが、コンビニなのになぜかオシャレというのがさすがのフランスクオリティです。

 お店が閉まるのが早いですけどね(苦笑)


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]Canon EOS 5D MarkII + Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4





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]Canon EOS 5D MarkII + Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 80-200mm F4

 そしてフォアグラをこよなく愛する街にはあちこちでガチョウがお休みしてます(笑)




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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical

 レストランの看板も雰囲気があります。さすがは中世の街ですね。

 地元特産の料理が多いのですが、前菜+メイン+デザートで20ユーロぐらいの安めのコースが用意されていて、手軽に色々な料理が楽しめます。

 ただ全部フランス語なんですよね(笑) 慣れると大体分かってきますが。

 こちらはNOKTON 50mm F1.5 (コシナが生産した初代の方)ですが、背景が大きくボケつつ少しぞわぞわした感じがクラシカルで、この風景にも合っていますね。



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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical

 この街で一番派手な店かも……。

 でもシャレてますね。現代的なセンスを持ったお店も多くて、さすがフランスだなと感心しました。





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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical

 古風なお店なのにランチョンマットやナプキンの色が現代的だったりするんですよね。

 パリやボルドーのお店でランチョンマットを見てみたのですが、非常にお安い値段で売っていて(全く同じものが三越や伊勢丹に置いてあって、数倍の値段がついていました)、日常大いに使われているんだなと感じました。



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LeicaM9 + Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 Aspherical

 こちらはもっと古い造りの建物の中で営業しています。素敵なお店です。



 (つづく)



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by vivid_bit | 2013-10-15 10:32 | NOKTON50mm F1.5


カテゴリ
全体
DP2 Merrill
SWH 15mm F4.5 II
Summilux 35mm F1.4
NOKTON50mm F1.5
Biogon 21mm F2.8
Biogon 28mm F2.8
Planar 45mm F2
Sonnar 35mm F2.8
Distagon 35mm F1.4
Planar 50mm F1.4
Planar 85mm F1.4
Vario-Sonnar80-200mm
EF-S10-22mm
EF50mm F1.4 USM
EF24-70mm L USM
EF85mmF1.8 USM
EF135mm F2L USM
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SP AF17-35mm F/2.8-4
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