<   2013年 08月 ( 7 )   > この月の画像一覧
カメラを持ってプラハへ カラフルを楽しもう
 プラハはモノトーンが合う街なのですが、中世らしいかわいい街並みは色彩の美しさも兼ね備えています。どういう絵を撮るか、とても悩ましいところですね。

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EOS 5D MarkII + EF24-70mm F2.8 L USM

 地下鉄の駅の駅名表示板とトンネルに貼り付けられた内装が大変美しく、見とれてしまいます。プラハの地下鉄のは独特の美しさに満ちています。

 プラハ市内の移動手段としてはトラムが有名ですが、地下鉄も忘れてはいけないですね。

 このMuzeum駅(ムゼウム駅)は綴りから見て分かるとおり、国立博物館のある駅です。地下鉄のA線とC線の乗換駅で、プラハの中心地域にあります。日本でいうところの上野駅といったところでしょうか。

 プラハ地下鉄を利用する際に一番困ったのは、アナログな自動券売機しか駅に置いておらず、その券売機の説明がチェコ語で書かれていたことです。駅員も無く、小銭しか投入できず、細かいお金が無い旅の始めには厳しい状況でしたね。皆様お気を付け下さい。



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 美しいデザインのあるところでは、人々の姿もまた美しいものです。

 デザインはいいのですが、エスカレーターが恐ろしく速いのも印象的でした(笑)


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 国鉄のプラハ本駅は外装はクラシックですが、中は現代化されています。こちらどことなくアートを感じますね。

 国際駅の雰囲気に満ちており、長距離を旅する人々が思い思いに準備している様子も見て取れます。


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 夕暮れ時の街並も美しいです。

 ちょっとした観光地では、このような風景が多少あっただけでも名所となりますが、プラハでは満然と歩いてもずっとこのような街並みが広がり、被写体にして困るところがありません。


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 電停でトラムを待つ人の姿も印象的です。


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 翌朝、プラハの旧市街に繰り出します。

 観光地で有名なカレル橋は観光客に溢れています。人のいない「中世の橋」という雰囲気を写真に撮るなら早朝に出かけるのが良さそうです。



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 カレル橋を渡ると中世の街並みが広がっています。パステルカラーのかわいい色合いが印象的です。





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 観光客向けのオープンカーも多く走ってます。これはこれで雰囲気があっていいですね。

 カレル橋からプラハ城にかけてのエリアは観光のゴールデンルートとも言うべきエリアですが、素敵な建物が多く、歩いていて飽きることがありません。

 坂がきついので、トラムで一気に登ってしまうという行き方もあるのですが、写真を撮りながら歩いているとそれほどつらくありません。


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 旧市街から坂を登り切ると、プラハ城があります。ここにある聖ヴィート大聖堂のステンドグラスは一見の価値ありです。



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 チェコは一人あたりのビール消費量ナンバーワンと言われてますが、ビール以外のお酒も豊富なようです。



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 ということで日中から飲んでいる人もたくさんいます。肉料理や揚げ物の料理が酒と合うんですよね。


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 スナップ写真は偶然の出会いから生まれる面白さがあります。

 それが見知らぬ土地なら尚更です。
 

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 古い街並みを駆け抜けるトラム。最初に地下鉄をご紹介しましたが、狭い道にも路線が敷設され、高頻度で運行されているプラハのトラムは有名です。乗るのも被写体にするのもありがたい存在ですね。



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by vivid_bit | 2013-08-18 12:01 | EF24-70mm L USM
クラシック音楽が転がっている街・プラハ
 西麻布にあるパリのカフェを思わせるお店「ビストロ・アンバロン」でランチをしながら、プラハの話題で大いに盛り上がりました。特にそこで話題になったのがプラハとクラシックの関係です。

 プラハに行って驚いたのは、街のいたるところにクラシックコンサートが行われていたことです。観光名所の通りのすぐ隣で「もうすぐはじまりま~す」(byチェコ語)と言って呼び込んでいるのですが、それが飲み屋ではなく、クラシック音楽の公演だったのです。もちろんレストランに弦楽四重奏が付いているというレベルのものではありません。本当にコンサートなのです。

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EOS 5D MarkII + EF24-70mm F2.8 L USM

 中世からの街並みに加えて、日常的に楽しめるクラシック音楽という組み合わせは、文化の揺るがなさを思い知らされます。

 どんな国であれ、元々は非常に庶民的なものであれ、原作の古いアートは、時代を経るうちに古典として特別な地位を与えられ、世間一般と隔離されたものとなりがちです。にも関わらず、クラシック音楽が日常に転がっているのですから、大衆に心から愛されている芸術であることがよく分かります。

 観光客相手の公演ではないかと見る向きもあるかもしれません。

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 しかし街の津々浦々、毎晩開催されているコンサートの多さを目の当たりにすれば、決して観光客相手だけで成り立つ軽薄なものではないことが分かるでしょう。

 翻って、我が日本にそれだけ揺るがない古典芸術があるのかというと、心許ないように思いますね。

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 何がこの違いを生むのかは分かりません。日本の雨の多く樹の育ちやすい風土が、木造建築物の頻繁な建て直しと、街の生まれ変わりを促し、その風土で育った人々の感性に、環境の自然な変化を切望する気持ちを植え付けたのかもしれません。

 そういう意味で、この写真にあるような古くからの建物を見ていると、変化に揺るがず、絶対的に存在し続けるような趣きがあります。そういった風土に生きる人々は、感性も違ってくるのではないでしょうか。



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by vivid_bit | 2013-08-15 19:42 | EF24-70mm L USM
Biogon21mmが写す色鮮やかな世界
 CONTAX Gシリーズの映し出す世界はどれも個性的で、素晴らしいものばかりでした。色鮮やかといっても、デジタルで撮ったときに彩度を引き上げたような鮮やかさではなく、色の濃度が増していくような鮮やかさがリバーサルで見たときのGマウントレンズの特徴だったように感じます。

築地の夕暮れ


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CONTAX G2 + BiogonT*21mmF2.8(以下全て同じ) 聖路加タワー

 中央から左側に見えるのが晴海、右側に見える二つの高層マンションのあるあたりが勝どきです。晴海の奥は今ではもう少し開発が進んでいます。

 波長の関係で、蛍光灯の緑色を強く写し出すのがリバーサルフィルムの特徴ですが、デジタル全盛の今になっては、やや忘れそうになっている色合いですね。

 BiogonT*21mmF2.8 は、コントラストが高く、濃厚な色彩を見せてくれます。全く歪みが無く、線がまっすぐに伸びる気持ちよさは、特に建物を近くで撮るときに感じることでしょう。そのシャープな描写力は一眼レフ向けの広角ズームレンズを一瞬にして霞ませる力を持っています。


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 この聖路加タワーの展望台は今では廃止されてしまっているのが大変残念なのですが、海と街という組み合わせは実に美しいものだなとつくづく感じます。

 やはりここでも特有の色彩を見せてくれます。




汐留の夕暮れ


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汐留シティセンター・ゆりかもめ

 説明が難しいのですが、今のデジタルカメラで撮った景色とは違うんですよね。

 フィルムの色調はその時代を色濃く反映しますが、大して時代の経っていないこのような写真でも、ちょっと懐かしい感じがしてくるのが不思議です。夕暮れ時に青く染まる街並みと、夕陽が照らし出す紫色の空と、蛍光灯の緑色が実に気持ち良く、そして懐かしいのです。

 ビオゴンが描き出すまっすぐに伸びる線もさすがという感じがします。歪みの無い世界は本能的に自然に感じるんでしょうね。

 汐留という街は、新しい時代の巨大再開発プロジェクトとして鳴り物入りでスタートし、そしてこの街が出来たときは、そのありように驚いたのですが、今となってみると超高層ビルが密集して立ち並んでいる姿も当たり前のような景色になっています。もう少し経ってみると、この汐留も懐かしいという感じがしてくるのかもしれません。





瀬戸内海・直島の夕暮れ


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直島宮浦港




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直島 「赤かぼちゃ」(草間彌生)

 今にして思い返すとリバーサルフィルムで撮る夕暮れの色合いは独特ですよね。また決して正直な描写ではありません。

 でもそれがとても面白く、美しく、そしてこのカメラ・レンズでこそと思います。

 すでに過去の記事でご紹介していますが、瀬戸内海の島のあちこちに現代アートが転がっている光景は実に不思議で面白いです。個性的なカメラを振り回すには絶好の場所でしょう。

 今年は瀬戸内国際芸術祭2013を開催しています。岡山からも高松からもそう遠くないですし、足を運んでみてはいかがでしょうか?

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by vivid_bit | 2013-08-14 18:00 | Biogon 21mm F2.8
CONTAX G2とBiogon21mmで原爆の日を思う
 フィルムで撮りたい景色というものがあります。CONTAX G2を持ち出して撮りたい景色というものもあります。

 夏の少し水蒸気の多い、あの日と同じような空の下で、原爆ドームがどのようにフィルムに映し出されるのか。

 少し時期を過ぎてしましましたが、そんな想いを胸に撮った一枚を紹介したいと思います。 

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CONTAX G2 + Biogon21mmF2.8 原爆ドーム

 フィルム特有のざらっとした感触と、ある意味正確では無いネガフィルムの写りが、今のデジタルカメラでは難しい表現を教えてくれます。これを人工的にやろうとすると、少し嘘くさい表現になってしまう気がします。

 最近はソニーNEXシリーズ(NEX-3、NEX-5、NEX-6、NEX-7など)や富士フイルムXマウントシリーズ(X-Pro1、X-E1、X-M1)、フォーサーズ機(オリンパスPEN E-P3など)のように、アダプタを使ってカールツァイスレンズGマウントレンズが付けられるボディが増えてきました。中にはオートフォーカス内蔵の驚くべきマウントアダプタまで登場しています。

 Gマウントレンズ好きとしては注目を浴びて嬉しい限りの環境ですが、フィルムでしっかり味わってこそ本当に面白い一本だとも思います。

関連記事


 瀬戸内海に浮かぶ現代アートの島・直島や、都内美術館で撮影したCONTAX G2の写真を掲載しましたのでこちらもご覧下さい。

ビオゴン21mmF2.8の写真はこちらからどうぞ。リバーサルフィルムと相性抜群の濃厚な発色がたまりません。


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by vivid_bit | 2013-08-12 22:18 | Biogon 21mm F2.8
東京湾大華火祭の撮影スポットを探る
 東京湾大華火祭は本日開催です。

 花火を見るのにどこがいいのか悩ましいところでしょう。東京湾大華火大会は、東京湾の海岸沿いのあちこちで見物できるため、見物の候補となる場所はたくさんあります。それだけに悩ましいところですね。


穴場の品川埠頭


 打ち上げ場所近くから見るのは迫力もあって楽しいのですが、少し遠くから建築物をシルエットに撮影するのも楽しいものです。

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EOS Kiss Digital N + EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM 花火の火がレインボーブリッジに降り注ぐかのような迫力です。

 撮影場所は品川埠頭です。打ち上げ会場から少し南側に離れていますが、それだけレインボーブリッジと重なって面白い眺めが広がります。尺玉の迫力もかなりあります。

 どうしてもお台場に行ってしまう人が多いのですが、混雑する上に帰りのアクセスが非常に悪いため、滞留する人並みを前にして憂鬱な気分になることでしょう。今日のように非常に暑い日なら尚更です。

 品川埠頭は、天王洲アイルや品川から徒歩でアプローチでき、帰りも混雑を回避できる便利な場所です。帰り支度をしながら最後の打ち上げを眺め、品川駅まで行ってしまえば、入場規制もなくすんなりと帰れます。多少早めに切り上げれば、駅のレストランで並ばずにご飯を食べることもできることでしょう。



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 大きい花火大会では、どこで見るかが大問題ですが、東京湾大華火祭は色々なスポットがあります。大きく分けて、港区側と晴海側、お台場側に分かれます。


港区側・メイン会場


 人数限定ですが、港区側のメイン会場は迫力があり、海に反射する花火が美しく、素晴らしい場所です。帰り道も歩いて田町まで行く間に人がばらけますし、車で来たとしても田町と会場の間にいくつか駐車場があります。

 順当であればここがおすすめですが、直前に花火を見に行きたいと思い立った方には難しい場所です。なら品川埠頭はいかがでしょうか。


 いよいよ打ち上げまであと少し! 皆様暑い中ですが楽しんでみて下さい。

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by vivid_bit | 2013-08-10 16:11 | EF100-400mm F4.5-5.6
マッターホルンの下、星空撮影の夜
 高山に登り、澄んだ空気の下で星空の撮影をするのが夢でした。

 これだけが目的の旅ではないので機材が揃っているわけではないですが、海外旅行に邪魔をしない道具だけでもここまで撮れるというのをお見せしたいと思います。

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EOS 5D MarkII + TAMRON SP AF 17-35mm F/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] / ISO3200 17mm F4.0 27秒

 スイスで星空撮影したい方の参考になるかと思いまして、撮影データも記載してみました。

 天の川もくっきり写り、無数の星の下で明るく輝くマッターホルンが美しいです。空気が実に綺麗でただ眺めているだけでも涙が出てきそうなくらい神秘的な光景でした。

 デジタルカメラの進化として一番大きいのは、高感度での美しさが大いに増したことではないでしょうか。ISO3200という超高感度で美しく撮影できるというのは、フィルム時代には考えられません。しかも相反則不軌(長時間露光すると徐々に感度が低下してくる現象)が起きないので長時間露光が不要であり、気軽な星空撮影が可能になりました。これが一手間、二手間かかるようであれば、私も撮影をあきらめてホテルで寝ていたと思います(笑)

 ちなみにこれを撮影したのは山岳ホテル「ホテルリッフェルベルク」(Hotel Riffelberg)のレストラン前にあるテラスから簡易三脚を使って撮影という気軽さです。



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EOS 5D MarkII + EF24-70mm F2.8 L USM / ISO1600 28mm F2.8 9秒

 ツェルマットの上空に雲が湧いてきます。こう見ると山岳リゾートの街・ツェルマットも大変明るく、下界にあることがよく分かります。比べてこちらはというと……何も無い漆黒の世界です。

 実は先ほどお見せした写真の少し前に撮影したもので、この時は月が出ていませんでした。月が出てくるとあたかも昼間のような景色になることがよく分かります。






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EOS 5D MarkII + TAMRON SP AF 17-35mm F/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] / ISO3200 17mm F2.8 21秒

 上の写真から40分ほどで雲が谷一杯に広がりました。雲の下にツェルマットの街明かりが見えています。リッフェルベルクは雲海の上にあり、天空の城にいるかの光景です。

 ツェルマットから星空の撮影をするには、色々と制約があることがこの写真からお分かりだろうと思います。山岳ホテルは本当におすすめです。

 ちなみにこの写真を撮影したのは8月の上旬です。ユニクロのヒートテック(タイツ)とマイクロダウンジャケット(半袖)、ジャージがあれば30分ぐらいは平気で居られるぐらいの気温でした。





流星の夜


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EOS 5D MarkII + TAMRON SP AF 17-35mm F/2.8-4 Di LD Aspherical [IF]

 マッターホルンの右上に縦線が入っているのが分かりますか?

 流星です!

 絵的にはアレですが、なかなか得られない体験に思わず嬉しくなってしまいます。

 風も全くない状態だったので、カメラを三脚に設置してシャッターを開きっぱなしにします。そのまま部屋に戻って入浴することにします(笑) ちなみにホテル・リッフェルベルクの部屋には広々としたバスタブがあり、しかも窓もついているので、アルプスを眺めながらのんびりお湯に浸かることも可能です。




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EOS 5D MarkII + TAMRON SP AF 17-35mm F/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] / ISO100 17mm F11 30分露光

 星空には無限の可能性を感じてしまう、というのは言い過ぎでしょうか。

 見ていて飽きない景色とはこういうことを言うんでしょうね。

 普段は星も見えない大都会で過ごしていますが、この星空を目にして心が洗われるような気がしました。皆様も、綺麗な星空を眺めて、心のリフレッシュに挑戦してみてはいかがでしょうか?


▼次に夕暮れのマッターホルンはいかがでしょうか? こちらのスイス旅行記をご覧下さい!
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▼スイス旅行の次は、中世の街・プラハへ!
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関連記事


 スイスの重厚な山並みを底知れない解像力を持つDP2 Merrillで撮影しました。

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by vivid_bit | 2013-08-10 13:24 | SP AF17-35mm F/2.8-4
スイス・マッターホルンへの鉄路とモノトーン旅行記
 大自然のあるところは素晴らしい色で表現したいものですが、モノトーンで表現される陰影にも絶妙な美しさがあります。

 カメラを片手に電車でスイス・マッターホルンを目指します。


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EOS 5D MarkII + TAMRON SP AF 17-35mm F/2.8-4 Di LD Aspherical [IF]

 線路の傍らで乳白色の川が、谷間の村の合間をかき分けるように流れ、荒々しい波を立てています。電車はかなりの急勾配を登っていくのですが、それと同じく川も急勾配で流れていることになるのです。

 こんなダイナミックな風景が、マッターホルン観光で有名な街・ツェルマットを目指す電車の車窓から楽しめます。



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EOS 5D MarkII + EF24-70mm F2.8 L USM

 それにしてもこの乳白色は……あ、氷河が削った岩の色ではないかと気づいたとき、日本では無い別の地球科学的な場所に立っているという実感が湧いてきます。

 ミネラルウォーターを選ぶとき、何の考えもなく「硬水」「軟水」を選んでいますが、この水もヨーロッパ大陸に残る氷河と分厚い岩盤層が築いた味なのだと考えると、スケールの大きな話です。



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 列車の向かい合い席の間には小さなテーブルが設置してあります。この小さなテーブルの表面には、スイスの街と鉄道路線の描かれた地図がプリントされていました。旅の気分はより一層高まってきます。


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EOS 5D MarkII + TAMRON SP AF 17-35mm F/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] ヘルブリッゲン駅 ( Herbriggen )





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EOS 5D MarkII + TAMRON SP AF 17-35mm F/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] ランダの山崩れ跡

 さて、マッターホルン・ゴッタルド鉄道( Matterhorn-Gotthard-Bahn )のこの路線は氷河急行が通ることでも有名ですが、乗ったのは普通電車です。しかしながら車窓に合わせて席を自由に変えて、色々な眺めを楽しめるのは空いている普通電車ならではの楽しみです。ちなみに、すれ違った氷河急行はほぼ満席で、席移動など楽しめる雰囲気ではありませんでした。

 ランダ村の山崩れ跡を通過し、川沿いの鉄路を登る電車の前方に現れたのは、想像以上に荒々しい岩肌を見せながらも整った形状をしているマッターホルンでした。少し傾きつつある(といっても18時近いのですが)陽の光を受けて黄色に輝いています。乗客は慌てて窓に駆け寄りシャッターを切っています。

 普通電車で良かった。心から思ったのはこの瞬間でした。

 あっという間に列車は終点のツェルマットの駅に吸い込まれていきます。




ツェルマット駅前にて


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EOS 5D MarkII + EF24-70mm F2.8 L USM ツェルマット駅前

 ツェルマットには化石燃料を使った自動車は乗り入れることができません。ここでは変な形をした電気自動車(最新の電気自動車なんてものは無い)や馬車が大活躍していました。

 馬車は観光客にも大人気。タクシー代わりの馬が並ぶ不思議な雰囲気の駅前です。車がいないと街はこれほど前に静かになるものかと驚かされます。ただ欲を言うならば、馬車もいるほど観光地すぎてこの街に泊まるのは面白くないなと思ったのも事実です。



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 発車までの空き時間に絵葉書などを買って、駅近くの街を見て回りました。先ほどの写真のおばちゃんもそうですが、トレッキングの装備を手にした人がかなり多いという印象です。

 スイス旅行で思っていた疑問が確信に変わったのはここです。

 それは日本人があまり多くないのではないかということ。

 ツェルマットには呆れるほど多くの日本人で溢れているのではないかと思っていました。というのもスイスのツアーを見ると絶対にツェルマットに行くプランになっていたからです。ところが、ツェルマットの駅のホームや街を歩く観光客の容姿を見る限り、どうもそうではないようなのです。ヨーロッパ各国の方を中心にご年配の夫婦や家族がとても多く、想像していた観光地のイメージとは少し違っていました。

 これも鉄道一つで西ヨーロッパの各国から遊びに行くことができるという、交通の便の良さからこそなのかもしれません。



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 マッターホルン・ゴッタルド鉄道 ツェルマット駅

 ツェルマットでゴルナーグラート登山鉄道に乗り換え、さらに急な勾配を登っていきます。この鉄道は始点と終点で標高差が1400m近くあり、まさに「登山」としか言い様のない路線です。

 出発してしばらくすると眼下にはツェルマットの街並みが広がり、マッターホルンが目に飛び込んできます。




森林限界を超える


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 リッフェルアルプ駅を過ぎると森林限界を突破し、眺望が大きく開けます。リゾートホテルのあるリッフェルアルプ駅も大分高い場所にありましたが、列車は更に山を登っていきます。

 途中駅で鉄道工事の作業員達とすれ違いました。厳しい自然の中で、常にメンテナンスを続けているのでしょう。先ほどの写真にもあったように路線そばで大きな崖崩れが起きることもしばしばあるようです。




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 線路がカーブし、尾根の上を電車が登っていきます。

 そこで目に飛び込んできたのは更に大きな姿となったマッターホルンの姿でした。



リッフェルベルクへ

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 リッフェルベルク駅に到着します。

 リッフェルベルクの駅舎はスキー場のリフト乗り場のような風情です。ホームの反対側には牧草地が広がり、のどかなカウベルを響かせながら羊たちがやってきました。空は恐ろしく澄んだ青色をしています。草の葉は午後の陽光を受けて明るい黄緑色をしています。



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 駅前には何もありません。ホテルまで未舗装の道が続き、トレッキングコースの看板が行き先を示してくれるだけです。

 音も何もしません。

 音がしないということがいかに新鮮か。日常がいかにノイズに満ちあふれているかを痛感します。





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 リッフェルベルク教会

 ホテルのすぐそば、駅前とは思えない場所に人気の無い教会と美しい山並みが広がっています。神秘的な場所です。

 逆さマッターホルンを撮影できるトレッキングコースの終点近くにありますが、夕刻(といっても20時近くですが)にはほとんど通る人がいません。ただ静寂だけが広がっていました。山並みのシルエットと雲の動きがこの教会にとても合っています。実に美しく、素朴でした。また一度行きたいですね。

マッターホルンの美しい姿を描いたこちらの記事もご覧下さい。

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by vivid_bit | 2013-08-03 19:21 | EF24-70mm L USM


カテゴリ
全体
DP2 Merrill
SWH 15mm F4.5 II
Summilux 35mm F1.4
NOKTON50mm F1.5
Biogon 21mm F2.8
Biogon 28mm F2.8
Planar 45mm F2
Sonnar 35mm F2.8
Distagon 35mm F1.4
Planar 50mm F1.4
Planar 85mm F1.4
Vario-Sonnar80-200mm
EF-S10-22mm
EF50mm F1.4 USM
EF24-70mm L USM
EF85mmF1.8 USM
EF135mm F2L USM
EF100-400mm F4.5-5.6
SP AF17-35mm F/2.8-4
XF35mmF1.4 R
XF18mmF2 R
その他
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