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Biogon21mmだからこその世界
 CONTAX Gシリーズを買うなら、Biogon21mmかHologon16mmを買えという風によく言われるのですが、いざ使ってみてその意味が分かりました。この写真はBiogon21mmF2.8のファーストショットです。

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CONTAX G2 + Biogon T*21mm F2.8 新宿

 完全に澄んでいるわけではない青空がこの通り。見事なコンタックスブルーに美しいグラデーション。深い青に驚かされます。そして気持ちのいいぐらいまっすぐでゆがみの無い鋭い直線が描き出されています。この描写には「参りました」という他ありませんでした。

 超広角レンズとしてSIGMA12-24mmとCanon EF-S 10-22mmを使用した経験があり、後者は今も現役(前者に片ボケがあったため返品し、こちらを購入)ですが、その実力に数段の違いがあると認めざるを得ません。EF-S10-22mmで35ミリ判で21mm相当の写真を撮ってみたとしても、周辺への絵のひっぱり具合、ディストーション、片ボケの有無、解像力、コントラストなどの点でBiogon21mmには太刀打ちできていません。

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CONTAX G2 + Biogon T*21mm F2.8 京都・高台寺

 静寂に包まれる京都の茶屋もしっとりと写し出します。周辺画質の低下も無く、像も全く引っ張られることなく自然な描写という一言に尽きます。対称型のレンズゆえの周辺減光がこのような場面では非常にドラマチックな描写として生きます。


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CONTAX G2 + Biogon T*21mm F2.8 京都 東福寺 方丈庭園


 スキャンの関係でやや緻密さが失われていますが、それでもなおこの描写の素晴らしさをご理解頂けますでしょうか。非常に幾何学的な様相を見せる方丈庭園で、ビオゴンらしい歪みの無い真っ直ぐな線が気持ちが良いです。

 で、やっぱり思うのですがこういった優れたレンズとカメラこそ素人の方に触れてもらいたいということです。今のご時勢、ネコも杓子もデジタル一色ですが、画像補正に慣れていない人ではカメラが押し付ける色具合に騙されたままそのカメラやレンズとお付き合いせざるをえません。しかしアナログであれば、そのレンズやカメラ、フィルムの特徴を手に取るように理解することができます。カメラというのはこんなに綺麗なものが撮れるのか、自分の手に残すことができるのかということをぜひ知ってもらいたいなと思います。
 

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by vivid_bit | 2007-03-09 02:12 | Biogon 21mm F2.8
クイーンエリザベス号を横浜港大さん橋で見送る
Canon EOS Kiss Digital N
EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM (以下全て)
場所:横浜港・大さん橋

被写体:クイーン・エリザベス2(一般的名称:クイーン・エリザベス2世号) RMS Queen Elizabeth 2 (英名)

 キュナード社の運行する客船「クイーン・エリザベス2」が横浜港大さん橋から出港しようとしています。本船は廃船間近とも言われ、日本寄港はこれは最後だと言われています。いよいよ大さん橋には、多くの見送り客が集まり、出港を見届けようとしています。

(2014年3月16日追記)
 3代目となるクイーンエリザベス号(MS Queen Elizabeth/運行:キュナード・ライン)が本日23時30分に横浜・大桟橋に入港します。先代よりも大型化した本船は、ベイブリッジの高さである航路限界より高いのですが、干潮時を狙うことで特別にベイブリッジを通過することが可能となりました。

 Webカメラを見たところ、まさに今ベイブリッジを無事通過したクイーンエリザベス号が、後進をかけながら桟橋に向かって進んでいます。深夜の着岸にもかかわらず、大勢の見物客が来ているようですね。大さん橋はかなり大きな建物ですが、船と比較すると小さく見えてしまいます。現代最高峰のクルーズ船の大きさが見て取れます。(もっと大きい船はいくつもありますが)

 大さん橋で間近に見るのも楽しいでしょうし、赤レンガ倉庫から、海越しに見るのも船の全体像が見えて面白いと思います。ワールドポーターズ近くまで引いて見れば、赤レンガ倉庫との対比で船の大きさがよく分かることでしょう。壮麗な船の姿を皆さん、楽しんでみて下さい。



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 1969年に就航した本船は、長い間キュナード・ラインのフラッグシップとして活躍しました。フォークランド紛争時にはイギリス海軍に徴用され、ヘリ甲板を設ける改造を施された上で、第5歩兵旅団の輸送任務に当たったこともあります。

 日本でも太平洋戦争時に民間旅客船が徴用され、様々な軍事用途に利用されたことがありましたが、有事の際に民間船舶が利用されるのは現代においても同様です。

 そして写真はおじさんが持っていた英国旗ですね。

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天気が激しく変化する中、青空も見えます。

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 後進して港を出るQE2。多くの人がこちらに手を振っています。


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 強風に翻る英国旗。かなり寒いです。

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 後進をかけながら舵を切り、意外に小回りが利いています。同時に本船の優雅な姿が目に飛び込んできます。流線型の実に美しい船で、今日の巨大なクルーズ船とは一線を画します。

 2000年代に入り、クルーズ船がブームになると巨大なショッピングセンターかのような背の高い船が増えましたが、本船は外洋航海の時代を思わせるスマートな形状が特徴的です。この船がデビューした時はすでに大西洋横断の航空便が登場しており、さらに空の旅が一般化していくことが予想された時代でした。先代のクイーン・エリザベス号よりも小さいサイズとしたことで、採算性を向上させる狙いもあったようです。


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 最低でも20mm程度の広角レンズでないと一枚に収めることはできません。

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 タグボートを引き連れてベイブリッジへ向かうQE2。いよいよ日本とお別れです。


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 横浜に寄港したクイーンエリザベス2が出港する様子を撮影しました。折りしも大学院卒業が決定し、自らの新たな船出となりましたが、暗雲が垂れ込め時に青空が広がる変化の激しい天候は自分の人生の将来を暗示しているかのようです。船はクイーン・エリザベス2の高さに合わせて設計されたベイブリッジをくぐり、外洋へと消えていきましたが、自分の人生は外洋を乗り切ることができるのか。苦難の日々はずっと続きそうです。

 この写真は全てEF-S 10-22mmで撮影しました。ビル並みの巨大さを誇る船を撮る以上、超広角レンズが撮影にはぴったりですね。また、青空と雨雲のまざる不思議な天気だったので、空のまだら具合を大きく写し込みたいと思っていました。そんなときにEF-S 10-22mmは効果を発揮してくれます。周囲では普及型ズームレンズを付けたご隠居方が多かったのですが、あちこちから「入りきらねぇよ」という愚痴が漏れてました……。




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by vivid_bit | 2007-03-08 00:16 | EF-S10-22mm


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