旅カメラはどうすべきか XF35mmF1.4Rと共に考える
 旅行のときにどんなカメラを持って行くか。普通の人であれば、せっかくの旅行をきっかけにどんなカメラを買うべきか、大いに悩むところでしょう。

 切り口は色々あります。重いカメラ(一眼レフ)か、軽いカメラ(コンパクトデジタルカメラ)か。レンズはズームか、単焦点か。それとも広角か、望遠か。

 割と忘れがちなのが、高感度に強いかどうか、すなわち夜のシーンが多いかどうかという切り口なのではないでしょうか。

 世界遺産・カルカソンヌ城塞は欧米を中心に多くの観光客を集める大観光地であり、日中は細い路地に観光客が溢れています。商売をしている現地の皆さんにはそれでいいのかもしれません。しかし写真を撮りたい人間にとっては、同じようにカメラを首からぶら下げた同志たち(欧米のおじちゃん、おばちゃん)が漫然と被写体になってしまっても、全くいい絵にならないという現実があります。

 ならば、ということでお薦めなのは夜の観光です。そうなると高感度にしてもしっかりいい絵を見せてくれるカメラを持参したいところです。

 そこで、高感度に強い富士フイルムX-Pro1とフジノンXF35mmF1.4Rを手に、中世の香りが漂う街を散策します。ちなみにXF18mmF2Rとカルカソンヌの街並みの組み合わせはこちらの記事に書きましたのでぜひこちらもご覧下さい。
 

高感度に強いカメラとは

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FUJIFILM X-Pro1 + XF35mmF1.4 R  F1.4 1/250秒 ISO1600 フランス カルカソンヌ 城壁


 一般論として、高感度に強いのはフルサイズのセンサーを持つカメラでしょう(キヤノンEOS 60D、ニコンD610、ソニーα7など)。次にAPS-Cサイズ(キヤノンEOS 70D、ニコンD3300、ソニーNEX-7、富士フイルムX-E2など)。その次にフォーサーズ(OM-D E-M1など)。個別機種の特徴はあまり詳しくは知りませんが、センサーサイズに大きく影響されるのは間違いありません。

 となると、夜のシーンを撮影したいのであれば、大きいサイズのセンサーを持つフルサイズのカメラに傾くところです。


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 ただ、旅先では荷物を軽くしたいですし、特に夜のようにお酒に酔ったり、食事に夢中になりがちな環境では、なるべく重いものを持ちたくないところです。そうなるとセンサーサイズがほどほど(=カメラやレンズが軽い)でも、高感度に強いカメラは大きなアドバンテージを持つことになります。

 そういう意味で富士フイルムのレンズ交換式Xシリーズ(X-Pro1、X-T1、X-E2、X-M1、X-A1)とX100Sは、高感度に強いと定評のあるシリーズであり、面白い存在だと言えるでしょう。ソニーも高感度はまあまあ良いと聞いたのですが、NEXシリーズの絵は抜けが悪く、デジタル臭く、モノの際(きわ)がフニャフニャしているように感じられて、食指が伸びませんでした。



高感度と富士フイルム

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 富士フイルム製デジタルカメラの高感度の強さには、FinePix S1proというデジタル一眼レフの時代から憧れがありました。このS1proシリーズは特に天体写真を撮る方の間で定評のあるカメラで、天体と聞いて心ときめく私にとっては憧れの存在ではあったのですが、フィルム時代からキヤノンEOSシリーズで機材を揃えていたため、「乗り換えするほどでも……」というのが正直な印象でした(というかまだデジタル一眼レフは買えなかったのですが)。

 それから数年、彗星のごとく現れた富士フイルムXシリーズは、高感度に強い富士フイルムという伝統を受け継いでいたのです。



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FUJIFILM X-Pro1 + XF35mmF1.4 R  F1.4 1/90秒 ISO1600 フランス カルカソンヌ

 最初に投入されたX-Pro1 は、その見た目からして、既にカメラ好きでクラシックカメラに興味ありという層をいかにも狙ったという感がありました。とはいえ、その後のXシリーズでは癖のある機種が続いた訳ではなく、コツコツとより一般的なニーズに近い新機種と新レンズが投入され続けました。今では「持ち運びがしやすくて、カジュアルに撮影したいんだけど、レンズにもこだわりたい」と思っている既存の一眼レフユーザーに最適なシリーズに育ってきたように思います。

 そして、X-M1のような非常にコンパクトでありながら、いい絵が撮れる(センサーは上位機種と同じ)良心的なマシンの投入もあって、初心者にも大きく裾野を広げるシリーズになったと感じます。

【参考】富士フイルムの「X-M1」がエントリー機なのに画質と操作性が良すぎて驚いた! (GIZMODO)

 また何と言ってもレンズのクオリティが高く、価格がリーズナブルであることも富士フイルムXシリーズをお薦めできるポイントの一つです。今回の記事で取り上げたXF35mmF1.4Rというレンズは、非球面レンズにより収差が抑えられている上、ボケも自然で美しく文句の無い一本です。撮影最短距離も28cmであり、旅先で食べ物の写真を撮るにも使え、旅行向きの一本と言えるでしょう。


改めて、旅カメラ考

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 旅に持ち出すにはどのようなカメラがいいか。

 ご飯も写真に撮りたいし、買い物もしたい、都市を歩きたい、ついでに屋内や夜の街でスナップしたいという人には高感度に強いカメラがおすすめです。

 日中を中心に雄大な風景写真をしっかり撮りたい、移動手段は車(ツアーバス)だということなら、重いのは我慢でフルサイズ一眼レフが良いかもしれません。またホテルからそれほど遠出しないのなら、街歩きでも一眼レフは良いと思います。

 私がフランスの写真であげているような、都市スナップ中心なら高感度に強いミラーレスか、レンズ交換でないが高性能のカメラ(X100S等)で、軽量を生かしてどんどん歩き回った方が良い絵が撮れるように思います。





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FUJIFILM X-Pro1 + XF18mmF2 R  F4 2秒 ISO200 フランス カルカソンヌ


 では私は何をフランスに持って行ったか? デジタル一眼レフ、ミラーレス、レンジファインダー、コンパクトカメラ……。全部です。(重かった……)



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by vivid_bit | 2014-03-12 22:52 | XF35mmF1.4 R
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