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世界遺産・カルカソンヌの城塞を、XF18mmF2Rで撮ってから死ぬ
 「カルカソンヌを見てから死ね(カルカソンヌを見ずして死ぬなかれ)」

 こういう言葉がフランスにあると聞きます。X-Pro1のビューファインダー越しにその城塞を見た私は、もう死んでも良いのかもしれせん。ただ、この世への最後の土産としてXF18mmF2 が写し出す風景を残さずにはいられません。

 フランス南西部の都市・トゥールーズからTGVで40分ほどの場所に、巨大な城塞に囲まれた街・カルカソンヌがあります。このカルカソンヌには、ヨーロッパ最大級の巨大な城塞があり、その城の中に街が広がっています。

 日没前の様子はまたの機会にご紹介するとして、今回は高感度に強いX-Pro1XF18mmF2Rを片手に夜のカルカソンヌを冒険してみようと思います。


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FUJIFILM X-Pro1 + XF18mmF2 R  フランス カルカソンヌ シテ

 富士フイルムXFシリーズ(Xシリーズ)のレンズではXF35mmF1.4Rへの評価の声が高いと聞きますが、XF18mmF2R もなかなかの実力です。

 F2開放でこのシャープさです。壁の陰影がリアルに伝わってきます。夜間手持ちで撮影しようとすると、どうしても開放で撮るしかないと思う瞬間があります。そういうときに開放からシャープなXF18mmが実力を発揮してくれます。

 画角的にもそうなのですが、画質的にもスナップに向いてますね。先日は料理の写真を上げましたが、近接撮影よりは、少し距離を置いてスナップ的に撮る方が合っている気がします。




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FUJIFILM X-Pro1 + XF18mmF2 R  フランス カルカソンヌ シテ外壁

 小高い丘の上に作られたカルカソンヌの城塞(シテ)へは二通りのルートがあります。あまり観光客のいない方の城門へは急坂を登る必要があるのですが、新市街からのアプローチはこちらの方が近いです。

 坂を登っていくと、城壁のそばで外国人男性が三脚を立てて撮影していました。見るからに実力のありそうな風貌の男性でしたが、その手元にはMade in JapanのX-Pro1があったのです。

 富士フイルムのカメラを購入したのは、"クリップ・イット"DS-20という35万画素(DP2 Merrillの100分の1以下)というカンブリア紀の化石のようなカメラ以来となりますが、時代に逆らってフィルムを愛用している者としては富士フイルムというブランドには並々ならぬ愛着があります。フランスの片田舎で富士フイルムの雄志が見られるのは嬉しいですね。




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FUJIFILM X-Pro1 + XF18mmF2 R  フランス カルカソンヌ サン=ナゼール大聖堂

 夜も更け、シテ内にあるサン=ナゼール大聖堂入口には人がいません。

 これだけ暗い中、低ノイズで撮影できるX-Pro1の実力には頭が下がります。一眼レフと違って手軽に持ち歩けて、かつ色彩も綺麗で、暗いところにも強く、マクロも撮れてという選択肢で考えていたので、このカメラはニーズに沿った実力を発揮してくれます。

 聖堂の中の様子をSummilux 35mm F1.4 で撮影しましたので、こちら もご覧下さい。




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FUJIFILM X-Pro1 + XF18mmF2 R  フランス カルカソンヌ シテ

 石畳にナトリウム灯の明かりが反射して、美しい陰影を見て取ることができます。その描写も、甘さを感じるほどにしっとりというほどでもなく、ガチガチに硬いわけでもなく、ちょうどいいバランスという印象です。

 光源も綺麗に描写してますし高い実力のあるレンズだと感じますね。

 手持ちのライカMマウントレンズはそれほど多くないのですが、THE・オールドレンズというものを持っていくと、レンズの個性ばかりが目立ちすぎる場合があるので、これだけニュートラルな方が絵作りに集中できるところがあります。


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FUJIFILM X-Pro1 + XF18mmF2 R  フランス カルカソンヌ 城外

 こちらの一枚だけはカラーで。看板の四隅に放たれる影と色彩、なだらかなグラデーションが気持ちがいいです。

 いかにもカルカソンヌらしい風景は、今回の記事には無かったのですが、今後必ず載せたいと思ってます。

 今週末には、この旅でとても印象的だった街・ボルドーから夕暮れの写真を掲載いたします。お楽しみに。

 (フジノンレンズ XF18mmF2 Rの写真は続々増殖中です。この記事以外にこちらもご覧下さい。)


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by vivid_bit | 2013-10-31 20:14 | XF18mmF2 R
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